過去の自分との交換日記4〜おじさまはステキ
妊婦になってわかったこと。
妊婦経験がありそうなおばさまよりも、
おじさまの方が席を譲ってくれる確率の方が高い!
・・・たぶん。
他の席は満員でも優先席は空いてることが多い札幌とは違い
(若い人は最初から寄りつきさえしないんだよね)、
お江戸の電車の優先席は寝たフリしてるにーちゃんねーちゃんが
占拠してることが多い。
自分の前に人の気配を感じうっすら目を開けるも、
それが子連れだろうとお年寄りだろうと再び目を閉じる彼ら。
敢えて確認したうえで
狸寝入りを決め込むなんていい度胸じゃないの♪
だいたい、
横浜市営地下鉄のように『全席優先席』にしなくたって、
そこが優先席じゃなくたって、
「席を譲る」って当然のことじゃないの???
私も夫もそれが常識だと教育されたし実践してきたので、
明らかな狸寝入りができる人間が不思議に思えてならない。
妊婦になった今は、
最初から座れないものと覚悟して乗車することが多い。
一度、優先席に滑り込みセーフした元気なおばちゃんが
後から乗ってきた私の大きなお腹を確認したうえで
そのまま寝たフリを始めたことがあった。
『名人芸』の域に達した迫真の演技に拍手を送りたくなったけど、
その隣に座っていたおじさまが「どうぞ」と譲ってくださった。
感涙しそうになった。
知り合いの妊婦さんの中には、
お年寄りが乗車した途端に周りが全員寝たフリを始めたので(!)
ツワリで辛かったけど席を譲った、という人もいる。
私はどちらかと言うと譲られることが多い(と思う)ので、
幸せな妊婦だと思うし
譲ってくださった方にはとても感謝している。
しかもほとんどおじさま。
自分の妻が妊娠中だった頃を思い出すのか
もともと紳士なのかはわからないけど、
おじさまってステキだなーとつくづく感じる秋の妊婦なのでした。
これは十数年前の日記。
当時は赤ちゃんと一緒に巨大な子宮筋腫もお腹の中ですくすく育っていたこともあり、揺れる電車で立っているだけもつらい状態だった。
そんな中で席を譲ってくださる方はまさに神。
神側としては当然のことと思っているかもしれないが、
そのナチュラルな行為にどれだけ救われたことか。
あれから筋腫はふしぎなほど小さくなり、
その後次々にうまれた3児は元気に成長している。
私が何も言わなくても妊婦さんやお年寄りに進んで席をゆずり、
困っているお友だちがいたら自分にできることを考えて行動する子どもたちを誇りに思う。
このまままっすぐに育ち、ステキな人になってくれたら嬉しいな。
いただいたサポートは、入院で小さくなった胃を元のサイズに戻すために使わせていただきます。