用語集: 「炭鉱のカナリア」 <ー 米国の経済状況などの発表指数では、カナリアが鳴きまくっている気がします
今回は「炭鉱のカナリア」について見て行きましょう。
この話、有名すぎて全員知っているかもしれませんので、復習と行きましょう。
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「炭鉱のカナリア(Canary in a coal mine)」: 危険の兆候を知らせるもの。
概要
炭鉱のカナリアは、19世紀から20世紀にかけて、炭鉱で一酸化炭素などの有毒ガスの検知に使われていたカナリアのことです。
歴史
18世紀後半、ベルギーの炭鉱で初めてカナリアが使われたと言われています。当時、一酸化炭素は目に見えず、臭いもありませんでした。そのため、炭鉱労働者は、無意識のうちに有毒ガスを吸い込み、命を落とすことがありました。
カナリアは、一酸化炭素に対して人間よりも敏感です。一酸化炭素濃度が上昇すると、カナリアはすぐに反応し、鳴き声が弱くなったり、死んだりします。そのため、炭鉱労働者は、カナリアの 様子を モニタリングすることで、坑内の安全を確認していました。
役割
炭鉱のカナリアは、単なる有毒ガス検知器以上の役割を果たしていました。カナリアの命が危険にさらされているということは、人間にとっても危険が迫っていることを意味していました。そのため、炭鉱労働者にとって、カナリアは大切な仲間であり、命を守る存在だったのです。
現在
現在では、より高精度なガス検知器が開発されたため、炭鉱でカナリアが使われることはほとんどありません。しかし、「炭鉱のカナリア」という言葉は、依然として使われています。これは、危険の兆候を知らせるものという意味で、金融市場や環境問題など、様々な分野で使われています。
その他
炭鉱で使われていたカナリアは、主にハーカナリアという種類でした。
カナリアは、美しい鳴き声で人気のあるペットとしても知られています。
「炭鉱のカナリア」という言葉は、「危険の兆候を知らせるもの」という意味だけでなく、「犠牲者」という意味で使われることもあります。これは、炭鉱労働者のために命を落とした多くのカナリアのことを指しています。
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