用語集: 「メントスコーラ」
今回は「メントスコーラ」について見て行きましょう
さて、こういう商品はうれるのでしょうか?
「メントスコーラ」: 炭酸飲料(通常はダイエットコーク)にメントスを入れると、勢いよくコーラが吹き出す現象です。別名、メントスガイザーとも呼ばれ、アメリカ法人のメントス社が名付けたのだそう。まさにお墨付きの遊びと言えます。
メントスコーラの原理を簡単に言うと、炭酸飲料であるコーラの中にメントスが落とされることによって、メントスの表面のつぶつぶが核となり、そこから二酸化炭素の泡ができて一気に吹き出るということになります。
メントスに含まれるゼラチンやアラビアガムが溶けて、界面活性剤となり表面張力を低下させます。これが水分子の網目を乱し、新しい泡が生成し拡大するために必要なエネルギー量を減らします。そしてそれぞれのメントスには、その表面のいたる所に何千というごく小さい穴が存在し、この穴が二酸化炭素の泡を作るのに最適な空間として作用します。
メントスがコーラに入るとすぐに、泡がメントスの表面中いたる所に発生します。メントスは速やかに底に落ちますが、その途中で触れたコーラから二酸化炭素を放出させる。こうして圧力が突発的に増加し、液体のすべてが瓶から吹き上げ押し出されるという流れです。
コーラに塩を入れると二酸化炭素が気化する現象は、塩析(salting-out)の結果とも言える。なぜダイエットコーラが普通のコーラより効果があるのかについての明確な分析はなされておらず、アスパルテームや砂糖の効果については議論がある。
メントスコーラの実験をする際は、以下の点に注意が必要です。
メントスの量は、1本あたり5〜10個程度が目安です。
メントスは、コーラに直接入れるのではなく、スプーンなどで落としてください。
メントスコーラは、室内で行うと、床や壁にコーラが飛び散る可能性があるため、屋外で行うようにしてください。
メントスコーラは、誰でも簡単にできる科学実験ですが、安全に行うためにも、注意事項を守って楽しんでください。