用語集: 「資源ナショナリズム」 <ー 悪い意味でこれからくるナショナリズム
今回は「資源ナショナリズム」について見て行きましょう。
まいりますね~
も~
あまり「資源ナショナリズム」を利かすとこれからの固体電池の原料が手に入いらなくなります。
「資源ナショナリズム(resource nationalism)」: 自国に存在する資源を自国で管理・開発するべきであるという政治思想、政治運動です。資源生産国自身が所有権を強く意識する発想が、国土・民族を重視するナショナリズムに例えられていることから、このように呼ばれています。
資源ナショナリズムの背景には、以下のようなものが挙げられます。
資源の国際的価値の高まり
発展途上国の経済発展と自立志向の強まり
先進国による資源の寡占化
資源の国際的価値の高まりは、資源ナショナリズムの発展を促す大きな要因となりました。資源は、経済成長や軍事力に不可欠な要素であり、その価値は年々高まっています。また、発展途上国は経済発展に伴い、資源の活用を進めることで、経済的自立を図ろうとするようになりました。さらに、先進国は資源の寡占化を図ることで、資源市場を支配しようとしてきました。
資源ナショナリズムは、1960年代から70年代にかけて、アラブ諸国を中心に盛んに行われました。1951年にはイランによる石油国有化、1960年にはOPECの設立、1973年には第1次オイルショックなど、資源ナショナリズムによる動きが世界経済に大きな影響を与えました。
近年では、中国やインドなどの新興国が資源ナショナリズムを強めており、世界経済に新たな影響を与えています。中国は、アフリカや中東などの資源国に投資を拡大し、資源の確保を進めています。インドも、オーストラリアやブラジルなどの資源国との関係を強化しています。
資源ナショナリズムは、資源生産国にとって、資源の活用による経済発展や自立を実現する上で重要な手段となります。しかし、一方で、資源の需給を不安定化させるリスクや、先進国との関係悪化などの課題もあります。資源ナショナリズムの発展は、今後も世界経済に大きな影響を与えると考えられます。
具体的な資源ナショナリズムの動きとしては、以下のようなものが挙げられます。
資源の権益の国有化や収用
外資の規制や撤退要求
輸出制限や価格統制
国際資源カルテルの結成
資源ナショナリズムは、資源生産国の経済発展や自立を実現するための手段として、今後も世界経済に大きな影響を与えると考えられます。