用語集: 「生存者バイアス」<ー 知らんそんなの私と数学者
今回は「生存者バイアス」についてコメントをさせて頂きます。「生存者バイアス」聞いたことはありますが、意味がよくわからないので少しまとめます。
「生存者バイアス(Survivorship bias)」:「成功した人物、企業、戦略のみに注目し、失敗したものを顧みないこと」だそうですがいつもながら分かりにくいです。
一言では「見えないものを見る」ことでしょうか、実際は勘違いに気づくとも考えられますが、実際はなにが正しいのかは「?」です。
よく例で使われているのは、戦闘機の話です。
第二次世界大戦の時に、敵に発見され機関砲を徹底的にに撃ち込まれたもののやっと帰還した戦闘機がありました。
そこで、この戦闘機を強化するにはどこを強化するべきか?
普通: 攻撃されたところ <ーあたりまえですよね。
「生存者バイアス(Survivorship bias)的発想」:機関砲を撃ち込まれなかったところを「強化せよ」、なぜなら「今回、この戦闘機はこれだけ敵の機関砲に打たれても帰還できたこだから、他を攻撃されたら帰還できないかもしれない。 従い、攻撃されていないところを強化せよ! と、上官がいったとか...
なに、この上官?
数学者の発想、例えばAbraham Wald氏は「あのね、「被弾した箇所が機体にとって致命的ではなかったからこそ、その戦闘機は撃墜に至たらずに済んだんでしょ」と言ったそうです。
個人的には、私もそう思うのですがどうなんでしょう?
これが「生存者バイアス」の議題です。
さて、みなさんの判断は?
なお、「生存者バイアス(Survivorship bias)」の話は、世界の人々が知っているはずなので、国際会議の合間などに「ネタ」として使えると思います。