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用語集: 「(心理学の)タイプ2処理」
今回は「(心理学の)タイプ2処理」について見ていきましょう。
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「(心理学の)タイプ2処理」: 意識的で、注意を要する、そして比較的遅い情報処理のことです。日常の様々な場面で、私たちが何かを考えたり、判断したりする際に、このタイプ2処理が働いています。
タイプ2処理の特徴
意識的: 自分自身で「今、考えている」と自覚できる処理です。
注意を要する: 他のことをしながら同時に複数のタイプ2処理を行うことは難しく、集中力が必要です。
比較的遅い: タイプ1処理(直感的で自動的な処理)と比較して、処理速度は遅いです。
容量が小さい: 一度に処理できる情報量には限りがあります。
タイプ2処理の例
複雑な問題を解く: 数学の問題を解いたり、パズルを解いたりする際に、論理的に思考し、様々な可能性を検討するプロセスがタイプ2処理です。
新しい概念を学習する: 以前知らなかった知識や概念を理解しようとする際に、既存の知識と結びつけながら、新たな枠組みを構築するプロセスもタイプ2処理です。
計画を立てる: 未来の出来事を予測し、それに合わせて行動計画を立てる際には、様々な選択肢を比較検討し、最適な計画を立てる必要があります。
タイプ1処理との違い
タイプ2処理と対比されるのが「タイプ1処理」です。タイプ1処理は、無意識的で、自動的、そして高速な情報処理です。例えば、自転車に乗る、母語で話す、危険を察知するといった行為は、過去の経験に基づいて自動的に行われるタイプ1処理です。
特徴タイプ1処理タイプ2処理意識性無意識意識的自動性自動的注意を要する速度高速遅い容量大きい小さい
まとめ
タイプ2処理は、私たちの思考や判断の基礎となる重要なプロセスです。複雑な問題を解決したり、新しいことを学んだりするためには、このタイプ2処理を効果的に活用することが重要です。