ビジネスモデルの型 12パターンまとめ
こんにちは
ビジネスデザインについて研究を行うコミニティ
『ビジネスデザインラボ』です。
みなさん
『ビジネスモデル』を考えるとき、どのように考えていますか?
「この商品、アイディアをどうやってビジネスにしよう…?」
なんて何もないところから考えようとしていませんか?
実際、私は全くビジネスのビの字も知らなかった頃「どうすればビジネスにできるんだろう…」と一人で考え込んだことがあります。
今となっては「すごく非効率なことをしていたな…」と反省しているのですが、
その頃に『実はビジネスモデルには型があって、それを組み合わせるだけ』ということを知っていたらどれだけ楽だったのだろうかと思います。
今回は7/10のビジネスデザインラボ研究会で「ビジネスモデルの型 12パターン」について研究を行なったので、その内容をこのnoteにまとめさせていただきます。
そしてこのnoteが少しでも『これからビジネスを考える』『ビジネスを見直す』方の参考になればと思います。
ビジネスモデルの『型』と『組み合わせ』
ビジネスモデルには基本的な型があります。
世の中には長い歴史の中で、さまざまなビジネスモデルが生まれていますが、それらは一定の『型』の『組み合わせ』でできています。
事業によっては、1つの型しか使わない場合もあれば、型を複雑に組み合わせて参入障壁を高めたり、マネタイズのポイントを増やす場合もあります。
そのビジネスモデルの『型』を12パターンに分類したものがこちら。
ここからは12パターンのそれぞれの型について紹介していきます。
販売モデル
多くの方に馴染みのあるごく一般的な型です。
『商品を作って売る』というビジネスモデル。
例)メーカー、WEB制作、創作物の販売
小売モデル
こちらも馴染み深い型かと思います。
『商品を仕入れて売る』というビジネスモデル。
仕入れ先は複数ある場合もあり、取扱う商品が他社と同じになる場合もあるので、仕入れる商品のバリエーション、希少性等で差別化をすることが必要になります。
例)ドラッグストア、百貨店、書店
トータルモデル
異った商品をまとめて販売するビジネスモデル。
カメラのレンズ、ボディ、アクセサリーのセット販売はもちろん、居酒屋でのイチ顧客から複数の料理、ドリンクを購入してもらうこともこのトータルモデルになります。
例)居酒屋、100円ショップ
消耗品モデル
メインとなる商品の販売後、その商品を利用し続けるための消耗品を販売するビジネスモデル。
家庭用プリンターが典型でプリンター購入後、継続的にインクを販売していく。また、"消耗品"ではないがエレベーター導入後のメンテナンスで収益を上げることもこのビジネスモデルに当たる。
例)家庭用プリンター、HP制作後の保守管理
コレクションモデル
商品全体を部分的に販売していくビジネスモデル。
漫画の単行本など物語を1冊の本で完結するのではなく、複数冊に渡って販売することで商品の販売点数を増やすことができます。
例)漫画単行本、コレクション玩具
サブスクリプションモデル
継続課金型のビジネスモデル。
携帯電話等が典型で、一定の金額を継続的に課金してもらうことで、一定の商品・サービスを提供する。
例)携帯電話、不動産賃貸、メールマガジン
レンタルモデル
商品のレンタルを行うビジネスモデル。
レンタルDVDなど自社は商品を保有したまま、その商品の貸すことによって収益を得る。
販売モデルより、仕入コストは下がるが、メンテナンス等のコストは増えることになる。
例)レンタカー、レンタルDVD
マッチングモデル
需要と供給の一致したもの同士を繋げ、手数料をとるビジネスモデル。
不動産仲介やクラウドファンディングサービス等がこれに当たる。
例)人材紹介、予約サイト
広告モデル
他社の広告を掲載することで掲載費を得るビジネスモデル。
雑誌や新聞への掲載広告や、WEBサイトやブログに広告を貼るアフィリエイト広告などがある。
話題のインフルエンサー等は自身のSNSを掲載媒体として、企業から広告料をもらっている。
例)フリーペーパー、WEBメディア、テレビ
権利を販売するビジネスモデル。
アニメのゲーム化、小説の映画化など著作権等の権利をもつものが、自社で制作を行わず、権利を販売するモデル。
例)キャラクターのグッズ化
2次利用モデル
一度作ったコンテンツを、別のカタチで再販売するビジネスモデル。
シングルCDのアルバム化や、テレビ番組のDVD化がこれに当たる。
例)CDアルバム、映画DVD、詩集
フリーミアムモデル
一般的に無料でサービスを公開し、一部の有料コンテンツを販売するモデル。
ソーシャルゲームのガチャや、NewsPicks等のニュースサイトもこれに当たる。
フリーミアムモデルの中でも、単体の販売モデル、合計モデル、サブスクリプションモデルが組み合わされている場合がある。
例)ソーシャルゲーム、Dropbox
0から事業を始めるときの採用ビジネスモデル
ここからは各ビジネスモデルの特徴を「0から事業をはじめる」という基準で分類していきたいと思います。
ビジネスモデルのストック or フロー
ストック型とは「継続的に収益が上がる」ビジネスモデルであり、一顧客の利益率よりも、顧客数の獲得を優先する場合が多いです。
フロー型とは「単発で収益の上がる」ビジネスモデルであり、一顧客の利益率は高いが、顧客を溜め込んでおけない場合が多いです。
収益化までの時間
収益化までの時間としては、「顧客数」に依存するビジネスモデルは一般的に収益化までの時間が長くなる傾向にあります。
一方で一顧客に「高い利益率」で商品を販売する場合は、比較的早いタイミングでの収益化ができる傾向にあります。
上記の分類はあくまでビジネスモデルの分類であり、扱う商品によっては分類が変わってきます。
ビジネスモデルを組み合わせる
ビジネスモデルにはそれぞれ一長一短があるので、組み合わせることでそれぞれの弱点を補完し合うこともできます。
例えば、
車という商品で『レンタルモデル』を採用するとレンタカー事業になりますが、常に新規顧客の獲得が必要になります。
しかし、そこに『サブスクリプションモデル』を加えるとカーリース事業にも展開することが可能になり、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)の高い顧客の獲得も期待できます。
もちろん、商品やアイディアによっては採用の難しいビジネスモデルもあります。しかしそれぞれのビジネスモデルの特徴を捉え、組み合わせることができれば、競合に差をつけることも、安定した事業基盤を作ることもできます。
まとめ
ビジネスモデルの設計とは『事業が儲かる仕組み』を作ることです。
どれだけ良いアイディアがあろうと、良い商品があろうと、ビジネスモデルを考えなければならない時が必ずきます。
『もっと売上を上げたい』『継続していけるか不安』そんなときにビジネスモデルは見直すことは非常に効果的です。
既存の方法に固執せず、みなさんが自身のアイディアや商品に合ったビジネスモデルの設計をする。
そんなときにこの『ビジネスモデルの型 12パターンまとめ』が少しでも役立てば幸いです。