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完結しない、もしくは完結しなさそうなマンガほど面白い

お久しぶりです。このところ少々、体調が安定しなかったので、記事を書いてませんでした。今回は僕が読んでいるマンガのうち、完結しない、または完結が難しそうなものをまとめてみました。

ネット上では「完結しなさそうなマンガ」の情報はよく見かけますが、それに乗っかってみます。あくまで僕が読んでいる(いた)ものだけに絞ります。そのため、この手の常連であっても、僕が読んでいない『HUNTER X HUNTER』、『ブラックラグーン』などは入っていません。

作者死亡によるもの

『ベルセルク』(三浦 建太郎):
先日、作者が病気でお亡くなりになってしまいましたね。非常に有名な作品ですが、一応説明しておくと、中世ヨーロッパ風の世界を舞台としたダークファンタジーです。その壮大なストーリーのみならず、高い画力、そしてとにかく細部まで緻密に書き込む執念のようなものには驚かされたものです。

『10歳かあさん』『雑草家族』(小路 啓之):
どの作品にも、性格にかなり難ありな一癖も二癖もあるキャラクターが登場し、無茶苦茶かつ奇想天外なストーリーを展開することから、賛否は分かれると思います。でも僕は、そこがとても好きでした。無難な予定調和的なものではなく、少しくらい粗が目立ってもオリジナリティに溢れたものが読みたいのです。どこに着陸するのかも、それどころか着陸出来るのかさえ分からない、ハラハラする気持ちを味わいたいのです。
残念ながらこの作者は上に挙げた2作品を同時連載中、自転車の事故でお亡くなりになってしまいました。


諸般の事情により休載が多い作品

『強殖装甲ガイバー』(高屋 良樹):
1985年より連載開始。2回掲載誌を変えてます。SFです。グロいです。2016年から休載中。終わらないマンガにありがちな、次から次へと登場人物が増えていくという特徴が見て取れます。

『ファイブスター物語』(永野 護):
1986年より連載開始。2013年、長期休載後の連載開始では、それまでの設定を説明もなく、あっさり放棄。でも、面白いので出たら次も読みますけどね。

『パンプキン・シザーズ』(岩永 亮太郎):
2002年より連載開始。あまり軍事ものに興味は無いのだが、人間の欲望とか心の歪みなど、ドロドロしたものを執拗なまでに丁寧に描いている点を、個人的には高く評価している。2020年4月より長期休載中。

『ドリフターズ』(平野 耕太):
2009年より連載開始。古今東西の英雄たちが何者かにエルフなどがいる中世ファンタジーの世界へ召喚され戦うという設定。どこへ行き着くのか、全く読めない。前作の『HELLSING』が面白かったので、期待している。作者が満足した出来の時しか掲載を許さないらしく、なかなか物語が進行しない。

『銃夢火星戦記』(木城 ゆきと):
銃夢は「がんむ」と読む。『銃夢』→『銃夢 LastOrder』→『銃夢火星戦記』と続く一連の作品。サイバーパンク、SF、格闘。『銃夢』は1990年より連載開始しており、『銃夢火星戦記』は銃夢シリーズ最終章とされている。ジェームズ・キャメロンに見出され、ハリウッドで映画化。そんな事もあったためか、物語の進行が遅れている気がする。

『終わりと始まりのマイルス』『双子の帝國』(鬼頭莫宏):
『終わりと始まりのマイルス』は2006年連載開始。SF。掲載誌休刊のため未完。既刊1巻。単行本未掲載作品が6話あり、2020年に作者のTwitter上に投稿されているのを、この記事を書くためにググっていて知った。ありがたや。でも、未完には変わりないらしい。
『双子の帝國』は2015年より連載開始。作者の体調悪化により休載中。現在、作者は他の2作の原作者として活躍されています。

特にどの作品という訳ではないが…(道満晴明):
この作者、作品は秀逸なのだが、次巻が出るまでにとにかく時間が掛かる。2、3年とかは当たり前。


まとめると、僕は終わらないマンガに当たる確率が高い気がする。初期設定が奇抜だと、それに派生する伏線やら何やらを全て回収して回るのは手間が掛かるのだろう。自らの作品を大事にし、夢オチなどでは終わらせない責任感の強い作者に当たったのを幸運と考え、次巻の発売をゆっくりと待ちたい。




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