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香水は心の美容液(フエギア&ニシャネ編)

ご機嫌麗しゅう、人類


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▼FUEGUIA1833(フエギア)

みんな大好きフエギアです

ちなみに、私は没落貴族なのでボトルではなくサンプルしか買ったことがありません

フエギアは凄まじい種類の香りがありまして、店舗の佇まいも恐ろしいほど美しいので、近郊の方は一度行かれるべき

そして、「エディションって……?」という話ですが、フエギアにはいわゆる「--年モデル」みたいなのがあります

例えば、2022年1回目の生産分なら

Ⅰ-XXⅡ(1-22 )

という表記になります。
ローマ数字読めない人は、自分で勉強するか、ドラクエでもやって覚えてください。

このエディションによって香りがガラッと変わってくるので、買うときは注意してください


そして、フエギアの香水には「劣化」という現象が存在しません
「熟成」が普通の香水のそれにあたります

ですので、普通の香水ではありえないヴィンテージコレクションが存在します

毎年少しずつ香りが育っていく香水、良いしかない



【Halo Lunar (アロルナール)】Ⅱ-XVⅡ

Main Olfactory Family: Aromatic
Secondary Olfactory Family: Sandalwood

Perfume Chord:

Tonic note: Lavander
Dominant note: Ambergris
Sub Dominant: Sandalwood

Mystical nocturnal image of the light clouded by the moon crystals. This nocturnal scent is inspired by the Patagonian “Moon Ring”. 

月の光が氷の結晶からできている雲に反射する神秘的な夜の光景。夜の香りはパタゴニアの「月の暈(かさ)」から得たインスピレーション。
フエギアhpより

フエギアのジュリアンベデルは、「ラベンダーのエッセンスはメタリックで、植物が本来持つ豊かさがない」と思っていらしたようで、それまでラベンダーの香りはコレクションに存在しませんでした。

アロルナールでは、ラベンダーの花の部分だけを使用。
「ラベンダー畑で昼の太陽に照らされて香る香りと、夜の月明かりに照らされて香る香りは、異なる。(科学的にも証明されている)」ため、満月の夜に見えるハロー現象(暈)の下に咲いたラベンダーがインスピレーションとなっています。

香水って、多くの人はお出かけの前、太陽のいる時間に使うんじゃないかとおもいますが、これは寝る前やお風呂の後がおすすめ

先述の「ラベンダーはメタリックで〜〜」というのは分かるんですが、これも私はメタリックに感じます

月明かりに照らされるラベンダー畑の香りに、すこしウッディさがいます




【Darwin(ダーウィン)】Ⅰ-XXⅠ

Main Olfactory Family: Wood
Secondary Olfactory Family: Citric
Perfume Chord:

Tonic note: Cedarwood
Dominant note: Vetiver
Sub Dominant: Grapefruit

Charles Darwin begins On the Origins of Species in Patagonia. We imagine the fragrance of his cabin as he sits down to write, surrounded by endless pages of observations, sketches, and a collection of plants and fossils. 

チャールズ・ダーウィンはパタゴニアで「種の起源」を起草した。膨大な観察記録やスケッチ、そして採集した植物や化石のコレクションに囲まれてダーウィンは机に向かい、筆を執った。その船内のキャビンに漂うフレグランスを想像してみる。
フエギアHPより

種の起源を起筆したダーウィン、その舞台の船内を思わせる香り
しかし、ウッディ面はそこまで強くなく、すっきりとした香りです

フエギアの中でも定番と言うか、ベーシックな香りのようで、ここを始点にフエギアの旅を始めるのも良いと思います。

始点、という意味では「種の起源」という言葉はピッタリかもしれない



【Luz sin Freno (ルースシンフレーノ)】Ⅲ-XVⅡ

Main Olfactory Family: Citric
Secondary Olfactory Family: Jasmine

Perfume Chord:

Tonic note: Jasmine
Dominant note: Lemon
Sub Dominant: Basil

The never ending light.

絶えることのない光。
フエギアHPより
アルゼンチンを代表するロックミュージシャンのLuis Alberto Spinetta(ルイス・アルベルト・スピネッタ)の楽曲「Luz sin freno」からインスピレーションを受け、7年の歳月をかけて作られた作品。
意味は英語で“THE CONSTANT LIGHT”(絶えることのない光)。透明感がキーワードだとジュリアン・ベデルは語る。

ジャスミン、レモン、バジルのすっきりとした香りで、まさに透明感

ベースになった楽曲は知らないんですが、これは夜の星明かりのような香りが特徴的で、夏のもやもやした夜に良さそう

なんかちょっとスターウォーズっぽい

個人的には、嫌いではないけど好きでもない




【Luna Roja(ルナロハ)】Ⅰ-XⅠX

Main Olfactory Family: Wood
Secondary Olfactory Family: Fruit
Perfume Chord:

Tonic note: Oakwood
Dominant note: Rose
Sub Dominant: Plum
The scent is an evocation to the sensuality of drinking wine in moonlight. 

香りは月夜の下でワインを飲む至福のときを思わせる。

めっっっっっちゃ人気のルナロハ

なぜ人気なのか…?
私は、込められたテーマかなって思います

「ルナ」は月、「ロハ」は赤、つまり「赤い月」なんですが、天体現象の赤い月では無いんです

「恋人と月明かりの下で飲むワイン、そのワイングラス越しに見る赤い月」

が赤い月の正体、こりゃ人気になりますわ

肝心の香りは、お酒そのもの
ワインのコルクを開けてグラスに入れる時の感覚

(ちなみに、私はワインなど飲んだことはなく、船でバイトしてたときの記憶です)

本当に人気なので、ショップでもオンラインでも在庫がいつもなくて、、、

私はプーラエッセンシアが欲しい、お酒飲めないけど

プーラエッセンシアとは?

古来より続く香水の伝統において、最も古く最も原始的な手法にインスピレーションを受け、FUEGUIA 1833が創り出した香水における革新的なコレクションです。

アルコールなどの溶剤を一切使わずに作られたプーラエッセンシアは、FUEGUIA 1833の香水でもっとも深く、濃密な付け心地が味わえます。

濃度
100%(パルファンの賦香率は16%以上です。)

パルファンからアルコールを取り除き、香料原料を純粋な状態で身にまとうことができます。

プーラエッセンシアは、香り持ち異常なコロンとかわいい”映え“香水です

香水で映えとか狙うなボケこのサイズ感、可愛い木箱のパッケージ
たまにTwitterで全部こぼす人を見る



▼NISHANE(ニシャネ)

ブランドのモットーは「自分の神話を広げよう」。これはペルシャ語文学史上最大の神秘主義詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーの言葉で、誰かの物語を生きるのではなくて、自分自身のストーリーを紡いでいこうというポジティブで力強いメッセージ。
ノーズショップより

ニシャネは、トルコのイスタンブールから来た高級ニッチフレグランスブランド

ここも凄くて、エキストレドパルファムという香り持ち異常なものがあります
夜つけたら朝も香る、そんなレベルです


【HACIVAT(ハジワット)】

トルコ伝統の影絵人形劇「カラギョズ」。この香りは主人公の相棒ハジワットの知性や優雅さ、芸術への愛についてのオマージュ。あなた自身の夢に生きることをまばゆい輝きで祝福する。

トップ|ベルガモット、パイナップル、グレープフルーツ
ボディ|ジャスミン、パチョリ、シダーウッド
ベース|シダーウッド、オークモス、ドライティンバーウッド
ノーズショップより

こういう、何かをオマージュしたり…テーマが具体的な香水が好きです、唯一無二という感じがして

今回の"カラギョズ"については残念ながら知識がないですが、この柑橘を感じさせながらもウッディ系が主張を緩めないテイストは本当に良いです

ちょうどこれをノーズショップのガチャで手に入れたのが4月、その頃ディズニープラスでマーベルのドラマシリーズ「ムーンナイト」を見ていたので、「これはレイラの香り!」と思いました

ムーンナイトについては、語り始めると5万字使いそうなのでやめますが、簡単に説明しましょう

(※面倒な人は読むなよな)

レイラはエジプト人で、父親がエジプト考古学者です

彼女は、夫と共に冒険をしてファラオの秘宝を集めていましたが、愛する夫を理解し切ることができませんでした

理解したいのに、理解したと思ったのに、また次の謎が出てくる、真実を教えてくれない夫、目の前の人間が誰なのか分からなくなる、エジプトの砂漠、死んだ父親、追い求めた秘宝、目の前で起きてしまいそうな事件、エジプトの神々、内臓の入ったカノポス壺………

そんな砂漠を、数千年前のファラオたちが眠る砂の海を冒険する勇敢で強い女性、それがレイラです

そんなレイラの香りがします

トルコの香水だからなのか、イスラム文化を感じさせる(イスラムに関する知識はありません)香りが特徴的で、日本人にも分かりやすい言葉を使えばアジアン雑貨屋の香り(いや、アジアやん…)

とりあえず、アラビアンっぽい
(さっきアジアンって言うたやん)

もっと安かったら買いたいけどな……
ニシャネってどれも結構高いんですよね、"高級フレグランス"ですし、香りも値段相応なのは分かるんだけども

ニシャネは、甘めの香りもすごく得意で、チュベローズの入った香水は、百貨店ブランドのものとは全く違う新たな甘さがあるので、是非一度お試しを



▼ Maison Matine 

メゾン マティン|理想を追い求め、野心と好奇心溢れる現代の自由人たちへ
パリのクリエイティブカンパニーで働いていた同僚マリー・ケルーとアーチュー・ポンロアによって、2019年に創設されたニッチフレグランスメゾン。工業製品的な古いものづくりではなく、自分たちらしい新時代の新たなフレグランスづくりの追求を目的として設立された。ブランド名に使われている「MATINE」とは「反抗と朝」をかけ合わせた造語。既存の香水とは違った「メゾン マティン」の挑戦的な香水を手持ちのラインナップに加えることで、今までになかった新しい朝、一日のはじまりを迎えてほしいとの願いが込められている。

自由で開放的なフレグランスメゾン、華やかで高級な香りに疲れた時におすすめのブランド



【ワルニワルニ/こっちにおいで】

私とあなたの世界は開かれた遊び場だ。多様性なんてもはや当たり前。シェアだってゲームみたいなもの。国際都市を飛び回るふたり旅。水と空気なしでは生きられぬように、私とあなたはもう不可分の存在。 

トップ|ティー、カルダモン、"共有” 
ボディ|フリージア、オレンジフラワー、"人々” 
ベース|シダーウッド、クマリン、ムスク、"遊び場”

これは、「陽キャの御茶会」

紅茶やオレンジフラワーの香りが晴天の中のカフェテラスを思わせるけど…
ベースが陽キャなので大学生がカフェでお茶飲んでるみたいな感じ

香りは好きなんだけど、友達にはなりたくないかな

私は1人で紅茶を飲みたい



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