とうちこ奇談 絵 副読
「とうちこ奇談 絵」にとあるとうちこの事例を紹介した。
https://note.com/bcos_a/n/nbb4b516b38a5
上記事例は人伝に聞いた実話を元に制作しているのだが、その真実性を裏付けるものがある。
東央新聞の11月28日付けの記事に次のような記事があった。
新聞ではSNS上に投稿された変なスペースが噂を呼んだとして紹介されているが、これが大きな話題となったのはあ 別の投稿が火付け役となっている。
現在は削除されているが、空白なんて無かったことを示す投稿があった。それは、展示スペースで子供とその子の作品を撮った写真付きの投稿である。大変微笑ましいものであるが、その写真には問題の不自然なスペース部分に見切れてはいるが確かに作品が写っているのだ。その絵は青い背景部分しか写っておらず被写体など何を描いた作品かわからないが、丁寧なグラデーションが織り込まれた美麗な青い背景だった。
話は変わるが、「とうちこ」という絵は存在する。
その絵は、とうちこ奇談 絵の元となった地域からさほど離れていないところで、一般の方が所有している。説明書きには、十四歳のあどけなさと儚さを表現したと書かれているが、作品は深い緑を繊細に映した静かな森の風景画にしか見えない。
この「とうちこ」にはあるいわくがある。
1892年、現在の所有者の祖父にあたる方が近代美術の発展のためにと一人の美大生に絵の仕事を与え描かせた。
出来上がった作品は、説明書きの通り森の中に一人女の子が立っている作品だった。
これをたいそう気に入った男は、自身の書斎に飾り暇さえあればジッと見るようになったため、妻が庭に焚き火をし、「とうちこ」を燃やす準備をしたところ、玄関から背丈の低い女の子が逃げていくのを目撃した。女中らに逃げた人を追わせて、盗まれたものがないかと家の中を確認すると「とうちこ」の絵から女の子が消えていたのだという。
この絵から逃げた人が件のとうちことなんらかの関係があるというのはいささかこじつけであり、珍説の域を出ない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?