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なぜ有料オンラインサロンは失敗するのか

僕はかつてとある有料オンライサロンを運営していたが、結局は失敗してしまった。

その反省と、本業のソリューションビジネスの経験を踏まえ、どのよなオンラインサロンが持続可能なのか考えてみたので、書いてみる。

また失敗の事例として話題沸騰の脱社畜サロンを取り上げて分析する。

脱社畜サロンは現存するサロンでありながら、失敗要素のほぼすべてを含んでおり、題材としては最適であるからだ。

■結論は"not specified"な有料サロンは廃れる確率99%

有料オンラインサロンは、実はDMMや、その源流のシナプス運営側も気付いていないことだが、「ソリューション」が原則なのである。

ここでソリューションとは何かを考える必要がある。

ソリューションを提供する前には、問題や課題を特定することが必要である。みなこの段階の詰めがあまいのだ。

我々、外資系企業のソリューション提供側は、それを売る前に顧客の課題を整理し、どのようなソリューションを提供するべきかspecify する作業にものすごく時間や労力をかける。

ざっくりいうと、「いつも朝に喉が乾いている人」がいれば、その人に対して「毎朝7:30に常温の水を500ml与える」のがソリューションなのである。

しかしみな「美味しい水の紹介」「水源を当てる方法」というかなりざっくりとした、not specified なものを用意して、これがソリューションだと勘違いし、それを有料で提供しようとしてしまう。

もちろん提供者はそれなりに真面目にサロンを立ち上げ、userとwin&winな関係を作ろうとしての行為なのだが、悲しいかな提供者とuserでは目線が全く合っておらず、それを双方が認識できていないことが多い。

これが不幸の始まりで、喉が乾いているユーザーもその期待感でもってそのサロンに入ってしまい、結局は喉の渇きを潤すことができないまま放置される。

提供側も少し詰めがあまい人達、詰めるスキルがない人達なので、"user driven"で乗り切れると期待しているが、それはuserに期待し過ぎなのだ。user は水の飲み方さえ知らない人ばかりなのだから、それに対して美味しい水を紹介しても、水源地を説明しても、なかなかそこまでたどり着けないのだ。

さて、脱社畜サロンを上記の観点から分析してみよう。

■脱社畜サロンはソリューションの定義を明確にできていない。

まずソリューションを提供する上で最も重要なのは、ソリューションの定義である。

例えば、脱社畜の定義を下記のように設定したとする。

1)納得感のある働き方ができている。

2)会社勤め以外にも収入源や副業がある。(目安として年間所得の40%)

3)今の会社以外でもすぐに雇ってくれる、あるいは同等の収入を得る手段がある。

ソリューションとは「上記の脱社畜状態」を「20XX年X月X日」までに納品しますというものである。これがソリューションの定義である。

しかし脱社畜サロンの場合は、顧客に「何を提供できるか」が全く示されておらず、かなり曖昧な「投資家との共通の友達の数を増やせ」「ツイッターのフォロワーを5,000人」などのざっくりした条件設定はあるが、それで本当に脱社畜を果たせるのか、そしていつそれが実現できるのか、全く曖昧である。少なくとも「何を納品するか」の部分が明確になっていないのだ。


■サロンオーナーは念能力者、userは一般人

そもそもなぜサロンオーナーがuserとの目線合わせに失敗するかというと、サロンオーナーは念能力者であり、userは一般人なのである。

念能力者と、一般の人間との間には雲泥の差がある。

同じ人間ではあるが、両者の人間としてのオーラの絶対量は比較にならないのだ。しかし念能力者であるオーナーは、普段の生活で念能力者としか接点を持たないので、「普通の人」のレベルを認識することができないのである。これは念能力者の職業病のようなものだ。




(中略、というか、まだ文章は考え中、ニーズがあれば書きます)

■参考にするサロンを間違っている

オンラインサロンの代表格はホリエモンのHIUである。

みな一度はそのサロンを分析したり、そのサロンに入ってみたりする。

そしてサロンの雰囲気を知り、userがイキイキと投稿したり、自発的にイベントなどを主催しているのを目の当たりにする。

ここでサロンオーナーは"user driven"の幻想に取り憑かれる。

これも第2の不幸なのである。

ホリエモンは日本でも、いや世界レベルのレアキャラなのだ。

ホリエモンはハンターハンターで例えるとネテロ会長並の強さがある。

そしてホリエモンのHIUはハンター協会なのだ。

userは一般人などではなく、そこそこの念能力者なのである。本来であればサロンを主催する側の人間なのだ。そのような念能力者を集めたサロンで初めて"user driven"という超常現象が発生する。

■人間は、Conceptには金を払わない、Solutionは金を払っても

■どのようなサロンがSolutionとして成立する要素(ここは有料化しようかな?まだ悩み中。。。)




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