プロ野球好き。Professional baseball lover.

 私は大人になった今でも野球が好きです(やるのは下手なので誰も草野球に誘ってくれません)。大抵の昭和の少年は野球が好きだったような気がします。小中高大の学校では野球部ではありませんでしたが(帰宅部。長い距離を走るのは好きでしたが学校に陸上部はありませんでした)、父からグローブとミットと木製バットを買ってもらいました(父は国体レベルでしたが選手でした。スキーの)。兄とキャッチボールをしたり、放課後に友達とグラウンドや空き地で三角ベースをしたり、そんな感じで野球を楽しんでいました。わかる人には「あるある」なのですが、よく空き地で友達と野球をしていると、知らないおじさんが、ふらりと公園に立ち寄って、少年たちに野球を教えることがありました。教わる少年も不審がるでもなく、素直に教わっていた記憶があります。いい時代だったと言えばそれまでですが、当時だって身代金目的の幼児誘拐事件があったのですから(いいとは言えない)変な時代でした。もっぱら私は、テレビでプロ野球や高校野球を見たり、「ちかいの魔球」「男どアホウ甲子園」「巨人の星」「ドカベン」等の漫画を読みました(ちなみに私は水島新司先生と出身県が同じ)。残念ながら、地元にフランチャイズ球団がなかったもので、そうなると必然的に、テレビでプロ野球の放送があるジャイアンツのファンになるわけです。ONの現役時代を(テレビでしたが)見ることができたのは、まさに自分遺産です。
 地元を離れて関西の大学を経て関西で就職して(今は無職)関西で暮らしているので、ジャイアンツのファンを卒業して、フランチャイズ球団のタイガースのファンになりました(オリックスのファンは私の周りにいなかったので)。もちろん私の友人も知り合いも妻も妻の母もタイガースのファンです。甲子園球場で「六甲おろし」を歌えば、ジェット風船も飛ばします。私はまだ40年足らずのタイガースのファンですから、偉そうなことは言えませんが、タイガースのファンは野球のファンというよりも、阪神タイガース球団(チーム込み)そのもののファンだと言えそうです。阪神タイガース球団は(ファンもそれ以外の人でもご存知の)いろいろと問題のありそうな球団(チーム)であり、それでもファンはずっとずっとファンです。親子何代なんてファンも、ざらにいます。それはある意味、勝敗さえも超越するような(いや、もちろんリーグ優勝して、クライマックスを勝ち抜き、日本シリーズを勝ち越して、日本一になる!ことを目指していますけれども…)。ちょうど、どこの親族にも一人くらいいそうな、問題があるけど憎めない親戚のおじさんみたいな。ときどき、お年玉を奮発してくれるけど、来年のことは期待できないし、わからないみたいな。そういう感じです(知らんけど)。
 もちろん我がタイガースは今年も日本一になる!ことを目指しています。そこのあなた、ジャイアンツのファンのあなた、笑いすぎですよ。

追伸

 もしも私の在住地が、北海道ならファイターズ、東北地方ならゴールデンイーグルス、千葉ならマリーンズ、埼玉ならライオンズ、東京ならスワローズ、神奈川ならベイスターズ、東海地方ならドラゴンズ、中国・四国地方ならカープ、九州地方ならホークスのファンになっていたと思います。全国のプロ野球好きのみなさん、よかったですよね、本当に、プロ野球が始まって。最後になりましたが、マリーンズのファンのみなさま、元タイガースの鳥谷敬をよろしくお願いいたします。

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