生きる。Live.
作家になりたいと5歳のころに思って。
何もわからず文学部を目指すと父母に宣言したとか。
文学部に入れば作家になれると信じていたようで。
子供向けの世界文学全集の余白にクレヨンで続きを書いたとか。
小学校時代は図書館大好き図書委員になるけれど。
女の子に夢中になりながらも図書館と保健室が馴染みになった中学時代。
作家もいいけれど詩人もいいかなと。
当時は俊太郎と道造と朔太郎がヒーロー。
独りで読む俊太郎は親密なのに教科書で対面した谷川さんは他人行儀で。
それでも『生きる』は心臓に刺さった。
「人は愛するということ あなたの手のぬくみ いのちということ」
あれから半世紀生きた今でも刺さったまま。
後年に幼少の誓いのままに文学部を出たけれど。
コピーライターとかライターとかになったけれど。
読者としては色々読んでみて。
作家の卵としては孵化する前に割れてばかり。
ハンプティダンプティみたいに今は無職のおじさん。
追伸
中学生のころ年間100作品くらい詩を書いていて。
寄せ書きにも「詩は心です。」とか書いてみたり。
隣に座っていた和菓子屋の可愛い女の子から
時々お題をもらって詩を書いていて。
あの頃の詩は何処に散らばったのだろう。
あの子はちょっと露西亜少女風だったな。
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