見出し画像

ビットコイン・デイリーレポート2024.8.27(2024.8.26)

ビットコインは反落、利下げを織り込む動きが一巡、利益確定の売りが先行

株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
暗号資産グループ

市況概況(ビットコイン)
 26日のビットコインは反落。BTCUSDは日本時間帯から軟調に推移した。前週末、ジャクソンホール会合の講演で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する可能性を明確に示唆したことを受けた買いが一巡。終始、利益確定の売りが先行する展開になった。米国時間帯序盤には7月の耐久財受注が発表され、大きく落ち込んだ6月から急回復したことが示されたものの、先行指標とされる民間設備投資から航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が減少したことを受け、市場の反応は特に見られず、米国時間帯中盤には63,100ドル付近まで下落した。その後は下げ渋っているものの、徐々に上値が切り下がりつつあり、利益確定の売り圧力にやや下方リスクが意識された展開になっている。この日、米商務省が発表した7月の耐久財受注は前月比9.9%増となり、前月の同6.9%減から急回復し、市場予想の4.2~5.0%を大きく上回った。一方、先行指標とされる民間設備投資から航空機を除くコア資本財受注は前月比0.1%減となり、6月の同0.5%増から減少した。市場予想は前月比変わらずだった。

※23日のUSスポットビットコインETFのトータルキャッシュフローはプラス2億5199万ドル。7営業日連続で流入。26日のキャッシュフローは日本時間27日午後に出揃う予定。
※日本時間8月27日AM6:00現在のドミナンスは57.675%。

 BTCJPYは反落。前週末の上昇が一巡し利益確定の売りが先行するなか、外国為替市場での円高進行も引き続き上値を圧迫。日本時間帯から軟調に推移すると、米国時間帯には912万円付近まで下落した。ただ、対ドルでの円買いは一巡しつつあり、一時143円台まで進んだ円高は現在144円台中盤まで回復している。イベントの通過を経て月末を控え、ポジション調整の売買が中心となっている模様。

市況概況(イーサリアム)
 26日のイーサリアムは反落。ETHUSDはジャクソンホール会合の講演でパウエルFRB議長が金融政策について「調整する時期がきた」と述べたことを受けた買いが一巡。日本時間帯は2750ドル付近で下げ渋る場面も見られたものの、全般的に利益確定の売りが先行する展開となり、米国時間帯には2680ドル付近まで下落した。

※23日のUSスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはマイナス569万ドル。(7営業日連続で流出)26日のキャッシュフローは日本時間27日午後に出揃う予定。
※転換型のGrayscale ・ETHEの26日のキャッシュフローはマイナス952万ドル。

 ETHJPYは反落。ETHUSDに連動する動きに円高による下方圧力が加わり軟調に推移した。米国時間帯終盤には下げ幅を拡大し387,000ドル付近まで下落した。

※当社の提供する情報及びレポートは、著作権法により保護された著作物です。著作権は株式会社B.C.Aマネージメントにあります。内容の一部、またはすべてを複製、流用および転載、転売することを禁じます。
※当資料は情報提供を目的としており、お取引を促すものではなく、また将来を約束するものでもございません。売買等のご判断はお客様ご自身でお願い致します。