ビットコインは小幅続落、ドル高継続が上値を圧迫 ビットコイン・デイリーレポート2024.10.23(2024. 10.22)
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市況概況(ビットコイン)
22日のビットコインは小幅続落。BTCUSDは、前日の流れを引き継ぐなか日本時間帯序盤にこの日の安値となる66,570ドル付近まで下落した。その後は日本時間午後に出揃った米国のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)の21日のトータルキャッシュフローがプラス2億9428万ドルとなり、7営業日連続で流入となったことが下支え要因となったほか、米大統領選で暗号資産や暗号資産関連企業への明確な支持を表明しているトランプ氏の支持率が予測サイトや賭けサイトでハリス氏の支持率を上回っていることが引き続き支援要因となり、66,625~67,750ドルのレンジ内でほぼ横ばいでの推移となった。
一方、外国為替市場でのドル高継続が上値を圧迫した。この日は前日に続き重要な経済指標の発表や市場に影響を与えるようなイベントはなかったものの、直近の米経済指標で米経済の底堅さを示す結果が続いたことで、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースが当初の想定より緩やかになるとの見通しがドル買いを支援した。尚、シカゴマーカンタイル取引所(CME)が30日物(フェデラル・ファンド・レート)FF金利先物から算出する金利見通し(FedWatch )によると、11月6~7日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で25bpの利下げが実施される確率は91.1%となっているものの、利下げが見送られる確率は10月序盤の0%から8.9%まで上昇している。
22日のBTCJPYはほぼ横ばい。BTCUSDの下落を円の下落が相殺し、1005万~1025万円の狭いレンジ内で方向感を欠く展開になった。この日、外国為替市場ではドル高主導で円安が進み、ドル円は151円台まで上昇した。
市況概況(イーサリアム)
22日のイーサリアムは続落。ETHUSDは外国為替市場でのドル高やビットコインの下落を受け軟調に推移した。また、日本時間午後に出揃った米国のスポットイーサリアムETFの21日のトータルキャッシュフローがマイナス2079万ドルとなり、4営業日ぶりに流出となったことも嫌気され、米国時間帯には2606ドル付近まで下落した。終盤の取引では下落は一巡したものの、上値は重く戻りは限定された。
22日のETHJPYは続落。ETHUSDに連動して軟調に推移し、一時は393,600円付近まで下落した。一方、外国為替市場で円が対ドルで下落し151円台まで上昇したことが下支え要因となり、ETHUSDに比べ下落幅は限定された。
(当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)
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