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SEC委員長に暗号資産支持者のポール・アトキンス氏を指名、BTCは急伸、XRPは続落 ビットコイン・デイリーレポート2024.12.05(2024. 12.04)

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市況概況(ビットコイン)
 4日のビットコインは反発。BTCUSDは日本時間帯序盤から堅調に推移すると欧州時間帯には97,000ドル付近まで上昇した。日本時間午後に出揃った3日の米国のUSスポットビットコインETFのトータルキャッシュフローがプラス6億7597万ドルとなり、4営業日連続で流入となったことが支援要因となった。その後、米国時間帯にかけては利益確定の売りに押され軟化する展開となり、米国時間帯には94,645ドル付近まで下落した。ただ、トランプ次期大統領がTruth Socialに「米証券取引委員会(SEC)委員長に(暗号資産支持者として知られる)ポール・アトキンス氏を指名する」と投稿すると、次期政権下での規制緩和期待や支援策への期待感から急伸し、米国時間帯終盤にはデリバティブ・ショートのストップを巻き込んで一時99,000ドル台まで上昇した。
 アトキンス氏は元弁護士で、ジョージ・W・ブッシュ元大統領のもと2002年から2008年までSEC委員を務めた。また、2009年にコンサルティング会社パトマック・グローバル・パートナーズを設立し、同社の顧客には銀行、暗号資産取引所、DeFiプラットフォームなどがあり、暗号資産支持者としても広く知られている。
 尚、この日の急伸場面では暗号資産デリバティブデータ分析プラットフォームCoinGlassによると、日本時間5日午前5時からの1時間でビットコイン先物ショートポジションの清算は1788万ドルに達した。

※3日のUSスポットビットコインETFのトータルキャッシュフローはプラス6億7597万ドル。4営業日連続での流入。
※日本時間12月5日午前6:00現在のドミナンスは55.688%。

 4日のBTCJPYは反発。ETFへの資金流入や外国為替市場でやや円安に振れたことが支援要因となり堅調に推移した。欧州時間帯から米国時間帯中盤までは1425万円付近まで軟化する場面も見られたが、トランプ次期大統領がSEC委員長に暗号資産支持者として知られるポール・アトキンス氏を指名すると急伸した。米国時間帯終盤には節目の1500万円台には届かなかったものの一時1492万円付近まで上昇した。

市況概況(イーサリアム)
 4日のイーサリムは続伸。ETHUSDは日本時間帯序盤から終始堅調に推移した。ETFのキャッシュフロー改善や暗号資産間フローによる資金流入などが引き続き支援要因になった。米国時間帯終盤にはトランプ次期大統領が暗号資産支持者として知られるポール・アトキンス氏をSEC委員長に指名すると発表すると伸びが加速し、終盤には一時3890ドル付近まで上昇した。市場では同氏による暗号資産関連規制の緩和や支援策へ期待感が高まっている。尚、日本時間午後に出揃った3日の米国スポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはプラス1億3265万ドルとなり、7営業日連続での流入となった。

※3日のUSスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはプラス1億3265万ドル。7営業日連続での流入。
※日本時間12月5日午前6:00現在現在のドミナンスは13.287%。

 4日のETHJPYは続伸。ETHUSDに連動して目立った調整もなくほぼ右肩上がりの展開となり、米国時間帯には586,580円付近まで上昇した。

 4日のリップルは続落した。XRPUSDは直近までの急伸を受けた利益確定の売りに上値を抑えられ、日本時間帯序盤から欧州時間帯にかけて2.5000~2.6810ドル付近で伸び悩む展開となった。その後は徐々に利益確定の売りが優勢となり、米国時間帯には2.3250ドル付近まで下落した。トランプ次期大統領がSECの委員長に暗号資産支持者として知られるポール・アトキンス氏を指名したものの、それに対するポジティブな反応は見られず、上値の重い展開が続いた。ただ、2.4000ドル割れには抵抗を示しており、下値の堅さも窺えた。ETF上場への期待感やSECがリップル社との訴訟を政権交代後に取り下げるとの見通しが引き続き支援要因となり下値を支えている模様。

※日本時間12月5日午前6:00現在のドミナンスは3.798%。

 XRPJPYは続落。外国為替市場での円安を受け日本時間帯序盤から欧州時間帯序盤までは底堅く推移し405円付近まで強含む場面も見られたが、その後はXRPUSDに連動して利益確定の売りが優勢となり、米国時間帯終盤には一時346円付近まで下落した。

(当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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