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米消費者物価指数(CPI)の発表を控えドルが上昇、ドル円は一時152円台まで円安が進行 FX・デイリーレポート2024.12.11(2024.12.10)

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市場調査室
外国為替グループ

 10日の外国為替市場で円は下落した。ドル円(USD/JPY)は151円台前半で膠着状態が続いていたが、欧州時間帯に入ると徐々に円売りが優勢となり、米国時間帯には152.17円付近まで円安が進行した。日銀の12月会合での利上げ見送り観測や米国債利回りの上昇から日米の金利差拡大が意識された。また、週末の米雇用統計を通過し米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、ポジション調整的な円売りも出ていた模様。

 ドルインデックス(DXY)は上昇した。この日はオーストラリア中央銀行(RBA)が政策金利を4.35%に据え置いたものの、声明文やブロック総裁の会見で「インフレが持続的に目標に向かっている」とし、2月の理事会での利下げについての言及はなかったものの、市場ではハト派的な発言として受けとめられ豪ドルが下落した。また、ユーロや円の下落もドルを押し上げる要因となった。

 ユーロドル(EURUSD)は下落した。今月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げ観測やユーロ圏経済の減速懸念が引き続きユーロを圧迫した。また、米CPIの発表を控え米国の物価上昇に対する警戒感からポジション調整的なドル買い・ユーロ売りも出ていたと見られ、米国時間帯には一時1.0499ドル付近まで下落した。

 ポンドドル(GBP)は前日の高値には届かなかったものの小幅に続伸した。米国時間帯から欧州時間帯にかけては、1.2735~1.2765ドルのレンジ内で方向感を欠く展開となっていたが、米国時間帯終盤になって1.2780ドル付近まで上昇した。特に目立った材料はなかったが、米CPIの発表を控えポジション調整主体の売買となるなかユーロや円、豪ドルなど主要通貨の下落がポンドを支えた模様。

(当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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