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円は全面安、年末を控え日米金利差縮小期待の後退を受けポジション調整の売りが先行 FX・デイリーレポート2024.12.27(2024.12.26)

株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
外国為替グループ

 26日の外国為替市場では円が主要通貨に対し全面安となった。この日は米国が祝日明けとなったが、欧州の主要国は連休となり、取引が薄い状況下で欧州時間帯以降に円安が進行した。ドル円(USD/JPY)は特に円売りのきっかけとなる材料は見られなかったものの、日米金利差縮小期待の後退を背景に年末を控えポジション調整的な円売りが膨らみ一時158.08円付近まで円安が進行した。ただ、ニューヨーク(NY)時間帯中盤以降は円売りも一巡し157円台後半でNYクローズを迎えた。円は対欧州通貨でも下落しており、ユーロ円は164.76円付近、ポンド円は198.00円付近まで上昇した。

 ドルはほぼ横ばい。ドルインデックスは(DXY)は108.10~108.30のレンジ内での動きが継続した。円の下落が下支え要因となったほか、この日発表された米新規保険申請件数が前週から市場予想を下回ったことを受け、米経済の底固さが改めて示されたことが下値を支えた。ただ、市場参加者が引き続き少ない状況のなかドルを積極的に買う動きは見られず、NY時間帯終盤はレンジ下限を試す展開となった。
 米労働省が26日発表した12月21日までの1週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで21万9000件となり、前週の22万件から1000件減少し、市場予想の22万4000件を下回った。一方で4週平均が引き続き上昇傾向にあることやホリデーシーズンを控え短期雇用が増加した可能性も指摘されており、市場への影響は軽微なものに留まった。

 ユーロドル(EURUSD)は反発。欧州の主要市場が休場となるなか、ユーロが6割を占めるDXYは横ばいで推移していたが、ユーロ円の上昇に連れ高となり一時1.0429ドル付近まで上昇した。

 ポンドドドル(GBPUSD)は続落。英国市場は祝日の為株式市場などが引き続き休場となっており、取引参加者が少ない状況のなかポジション調整的な売りにニューヨーク時間帯には1.2500ドル付近まで下落した。ただ、フィキシング通過後には買い戻され、1.2525ドル付近でNYクローズを迎えた。

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