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主要通貨に対しドルが上昇 ドル円は144円台後半外国為替 (FX)・デイリーレポート2024.9.26(2024.9.25)

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市場調査室
外国為替グループ

市況概況
 25日の外国為替市場はドルが主要通貨に対し上昇した。特に重要な経済指標の発表やイベントはなかったものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えていることや月末にかけて重要経済指標の発表が控えており、米連邦公開市場委員会(FOMC)での50bpの利下げ決定を受けた下落に対するポジションの修正が主導したと見られる。尚、シカゴマーカンタイル取引所(CME)が30日物FF金利先物から算出する金利見通し(FedWatch )も大きな変化はなく、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50bp利下げが実施される確率は57.4%となっている。ドルインデックス(DXY)は100.20を下値支持に反発し101.00を試す展開となった。

 ドル円(USD/JPY)は日本時間早朝に142.885円付近まで円高が進んでいたが、その後は円売りが優勢となり、欧州時間帯には144円台を回復した。米国時間帯ではロンドンフィックス通過を経て前日の高値144.70円を上抜くと144.830円付近まで上昇した。ただ、145円台を試す動きまでは見られず、144円台後半に留まっている。尚、経済協力開発機構(OECD)が25日に発表したEconomic Outlook, Interim Report September 2024によると、2024年の日本の経済成長見通しはマイナス0.1%と前回の0.5%から下方修正された。今年1月から3月期がマイナス成長となったことが影響した。一方、2025年の見通しは前回の1.1%から1.4%に上方修正された。また、政策金利の見通しについては、2024年末の時点で0.50%、2025年末で0.75%とした。

 ユーロドル(EURUSD)、ポンドドル(GBPUSD)は下落した。ドルの買い戻し主導で売りが先行する展開となり、主要国の金融政策会合を経てドル売りに傾いたポジションの調整が進んだ。ポンドドル(GBPUSD)は連日の上昇に対する利益確定の売りに一旦調整が入ったと見られるが、1.3320ドル付近で下げ止まっており、この水準で押し目を形成が試される展開となっている。尚、OECDのEconomic Outlook, Interim Report September 2024によると、英国の2024年の経済成長見通しは1.1%と前回の0.4%から上方修正された。また、2025年も同様に1.2%と前回の1.0%から上方修正された。上半期の成長率が予想を上回ったことが影響した。

(当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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