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FOMC後のパウエルFRB議長の発言を受けてビットコインは上昇、ライトコインはETF上場へ向けて前進 ビットコイン・デイリーレポート2025.1.30(2025. 1.29)
株式会社B.C.Aマネージメント
投資助言部
暗号資産グループ
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市況概況(ビットコイン)
29日のビットコインは反発。BTCUSDは日本時間帯早朝に100,240ドル付近まで下落して始まったものの、節目の100,000ドル割れを回避すると徐々に買いが優勢となり、欧州時間帯には102.960ドル付近まで上昇した。尚、この日の日本時間午後に出揃った28日のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)のトータルキャッシュフローはプラス1843万ドルとなったが、流入額は低調だった。ブラックロックのIBITが3014万ドルの流入、一方ARK 21SharesのARKBは1170万ドルが流出した。
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欧州時間帯から米国時間帯終盤にかけては米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を控え積極的な買いは続かず、101,600ドル付近まで押し込まれる場面も見られるなど伸び悩む展開になった。その後、FOMCでは市場予想を通りに政策金利の変更は見送られたものの、声明文で「Inflation has made progress toward the Committee's 2 percent objective but remains somewhat elevated.」(インフレ率は2%の目標へ向けて前進している)から「Inflation remains somewhat elevated.」(インフレ率は高止まりしている)に文言が変更されたことを受けタカ派寄りとの見方が広がるなか101,430ドル付近まで一時的に下振れする場面も見られた。ただ、パウエルFRB議長が会見でインフレの文言変更については「深い意味はない」と発言したことや暗号資産について「包括的な規制の枠組みが有益になる」と述べ議会が進める規制枠組みの必要性に言及したことが好感されると買いが優勢となり一時104,750ドル付近まで上昇した。また、パウエル議長は暗号資産に関連するリスクについては「銀行が暗号資産関連業務に携わる場合、ハードルが少し高くなっている。それは、暗号資産自体が非常に新しいためだ」としつつも「適切なリスク管理の下での顧客サービス提供は可能」との見方を示すとともに「FRBイノベーションに反対しているわけではない」との見解を示したことも支援要因になった。
また、この日は米国時間帯序盤に暗号資産取引所のCoinbaseやトランプ大統領が経営に携わるTrump Media and Technology Group Corpが新たな取り組みを発表した。
Coinbaseは自社のグローバル諮問委員会に元ニューヨーク連銀総裁を加えた 4 人の新メンバーを発表した。同社はプレスリリースで、4人の新メンバーは政治的立場を問わず世界の指導者と働いた経験を持ち、Coinbase が新たな政治および規制を乗り越えていくなかで、経営陣をサポートしていくとした。尚、新メンバーは以下の通り
・ビル・ダドリー(元ニューヨーク連邦準備銀行総裁)
・キルステン・シネマ (元上院議員)
・クリス・ラシビタ氏(ドナルド・トランプ大統領の 2024 年大統領選勝利に貢献した共同選挙運動マネージャー)
・ルイス・アルベルト・モレノ(グローバル開発と国際金融の専門家)
Trump Media and Technology Group Corpは金融サービスおよび金融テクノロジー戦略を目的として、金融サービスおよびフィンテックブランド「Truth.Fi」の立ち上げを発表した。同社のプレスリリースによると「Truth.Fi」はビットコインやその他暗号資産、暗号資産関連証券、ETF、その他の金融資産に最大2億5000万ドルを投資することを目指すという。
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29日BTCJPYは反発。日本時間帯早朝に1560万円付近まで下落して始まったものの、安値修正から反発すると欧州時間帯には1600万円台を回復した。その後はFOMCを控え伸び悩む展開となったが、パウエルFRB議長の会見での発言を受けて買いが優勢となり、会見終了後には一時1630万円付近まで上昇した。
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29日のイーサリアムは小反発。ETHUSDは前日の流れを引き継ぐなか日本時間帯早朝に3045ドル付近まで下落したが、その後は安値修正から反発すると欧州時間帯序盤には3165ドル付近まで上昇した。ただ、FOMCを控え積極的な買いは続かず徐々に戻りを売られるなど、上昇幅を縮小する展開になった。FOMC通過後は上下に振れる不安定な展開となったが、パウエルFRB議長が暗号資産について「包括的な規制の枠組みが有益になる」と述べたことが好感され一時3180ドル付近まで上昇するなどプラス圏を回復した。ただ、全般的には小幅なレンジ内に留まっており、27日の急落以降新たなトレンドは発生していない。尚、この日の日本時間午後に出揃った28日のスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローは±0だった。
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29日BTCJPYは反発。日本時間帯早朝に1560万円付近まで下落して始まったものの、安値修正から反発すると欧州時間帯には1600万円台を回復した。その後はFOMCを控え伸び悩む展開となったが、パウエルFRB議長の会見での発言を受けて買いが優勢となり、会見終了後には一時1630万円付近まで上昇した。
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市況概況(リップル)
29日のリップルはほぼ横ばい。XRPUSDは日本時間帯早朝に3.0140ドル付近まで下落して始まった。その後は安値修正からややレンジを切り上げたものの、全般的には方向感なく推移し、米国時間帯終盤ではFOMCを挟み上下に振れる場面も見られたが、この日のレンジを大きく外れることはなく、積極的に仕掛ける動きは見送られた。DeepSeekショックによる急落からいち早く回復していることや支援材料の出尽くし感が足元の上値を抑える要因になっている模様。
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29日のXRPJPYは横ばい。XRPUSDに連動して方向感を欠く展開となり、480円を中値に狭いレンジ内での動きに留まった。
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市況概況(ソラナ)
29日のソラナは小反発。SOLUSDは前日の流れを引き継ぎ日本時間帯早朝に225.90ドルまで下落したものの、その後は安値修正から反発し、235.70ドル付近まで上昇した。ただ、FOMCを控え積極的な買いは続かず徐々に軟化する展開となった。FOMC通過後は一時的に下振れする場面も見られたが、パウエルFRB議長が暗号資産について「包括的な規制の枠組みが有益になる」と述べたことが好感され一238.45ドル付近まで上昇するなど不安定な動きながらもプラス圏を回復した。前日にはシカゴオプション取引所(CBOE)傘下の BZXが米証券取引委員会(SEC)に合計4本のETFのForm19b-4を提出するなど上場へ向けた取り組みに進展が見られたが、市場の反応は特に見られなかった。
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市況概況(ライトコイン)
29日のライトコイン(Litecoin、LTC)は反発。LTCUSDは日本時間帯から欧州時間帯の上下動を経て米国時間帯に上昇に転じた。SECがNasdaqから提出されていたCanary's spot Litecoin ETFのForm19b-4を受理し官報に掲載しパブリックコメントの募集を開始したことやパウエルFRB議長が暗号資産について「包括的な規制の枠組みが有益になる」と述べたことが好感され一時119.47ドル付近まで上昇した。
尚、今月24日にはCoinSharesが「CoinShares Litecoin ETF」のFORM S-1を米証券取引委員会(SEC)へ提出し、ニューヨーク証券取引所はGrayscaleの「Grayscale Litecoin Trust」のFORM 19b-4を提出している。
※当資料は投資助言部が作成していますが、金融商品取引法で定める助言に該当するレポートではありません。助言レポートに関しましては発行の準備を進めていますので、準備が整い次第あらためてお知らせいたします。
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