ビットコインは急落、ETH、XRPなど暗号資産全般も利下げ観測の後退を受けて急落 ビットコイン・デイリーレポート2025.1.8（2025. 1.7）
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市況概況（ビットコイン）
7日のビットコインは反落。BTCUSDは前日に節目の10万ドルを突破したものの、日本時間帯から欧州時間帯序盤にかけて102,500ドルを上値抵抗に伸び悩む展開になった。昨年12月20日以来の10万ドル超えとなったことで利益確定の売りが断続的に発生した。一方で日本時間午後に出揃った6日の米国のスポットビットコイン上場投資信託（ETF）のトータルキャッシュフローはプラス9億8705万ドルとなり、2営業日連続で9億ドルを超える流入となったことが下支え要因となった。
ただ、その後は徐々に軟化すると、米国時間帯には米経済の好調さを示す経済指標の発表が相次いだことを受け米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げ観測が後退するなか急速に売りが膨らみ、米国時間帯終盤には96,150ドル付近まで下落した。暗号資産デリバティブデータ分析プラットフォームCoinGlassによると、特に日本時間8日0：00からの1時間でビットコイン先物ロングポジションは2665万ドルが清算され、下落幅が拡大する要因になった。尚、7日のビットコイン先物ロングポジションの清算は8787万ドルに達した。
この日、米供給管理協会（ISM）が発表した12月のサービス業総合指数は54.1となり、前月の52.1から上昇し、市場予想の53.3を上回る伸びとなった。また、米労働省が発表した11月の雇用動態調査（JOLTS）によると、求人件数は809万8000件となり、前月から25万9000件増加し、市場予想の770万件を大幅に上回った。これらの結果を受けてシカゴマーカンタイル取引所（CME）グループが30日物フェデラル・ファンド・レート（FF）金利先物の動向に基づき算出するFed Watchによると、3月の米連邦公開市場員会（FOMC）で利下げが見送られる確率は前日の56.7％から60.9％へ上昇した。尚、1月の会合で利下げが見送られる確率は95.2％まで上昇している。
7日のBTCJPYは反落。米国時間帯に入ってBTCUSDに連動して1600万円を割り込み、米国時間帯終盤には1520万円付近まで下落した。この日のドル円は158円台付けるなどやや円安に振れたものの、特に下支え要因とはならず、BTCUSDの下落に素直に反応する展開となった。一方、現在までのところ節目の1500万円割れは回避している。
市況概況（イーサリアム）
7日のイーサリアムは反落。ETHUSDはビットコインを始め暗号資産全般が下落するなか米国時間帯に急落し、終盤には3365ドル付近まで下落した。米国の利下げ観測の後退を受けて暗号資産全般が幅広く売られた。CoinGlassによると、この日のイーサリアム先物ロングポジションは1億515万1000ドルが清算され、清算金額はビットコインを上回った。一方で日本時間午後に出揃った6日の米国のスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはプラス1億2872万ドルとなり、2営業日連続での流入となった。
7日のETHJPYは反落。ETHUSDに連動して米国時間帯に急落し532,000円付近まで下落した。
市況概況（リップル）
7日のリップルは反落。XRPUSDは前日の流れを引き継ぐなか利益確定の売りを吸収しつつ、欧州時間帯には2.4670ドル付近まで上昇し、前日の高値を上抜いた。ただ、その後は暗号資産全般の下落を受け急速に売りが膨らみ、米国時間帯終盤には一時2.2588ドル付近まで下落した。
7日のXRPJPYは反落。XRPUSDに連動して米国時間帯終盤には一時357円付近まで下落した。
（当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています）
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