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米大統領投開票日を迎え予測が困難な状況のなかドル買いポジションの修正が継続 FX・デイリーレポート2024.11.06(2024.11.05)

株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
外国為替グループ

市況概況
 5日の外国為替市場ではドルが主要通貨に対し続落した。米大統領選の投開票日を当日に控え全般的に見送りムードが広がるなかポジション調整の売買が中心となった模様。ただ、直前の世論調査でハリス氏が巻き返したこともあり、日本時間帯午後からドル売りが再開すると、ドルインデックス(DXY)は米国時間帯終盤に103.37まで下落した。また、米供給管理協会(ISM)が5日発表した10月のサービス業景況感指数が前月から上昇し米経済の底堅さが示されたことで、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースが鈍化するとの観測もドル売りを促す要因になった。
 ISMが5日発表した10月のサービス業景況感指数は56.0となり、前月の54.9から上昇し2022年8月以来の高水準となった。また、低下を見込んでいた市場予想の53.8を大幅に上回った。新規受注指数は57.4で、9月の59.4から低下した。価格指数は58.1となり、前月の59.4から低下。一方、雇用指数は53.0となり、9月の48.1から大幅に上昇した。先週末に発表された米雇用統計とは真逆の結果となり、労働市場の落ち込みに対する警戒感が後退した。

 ドル円(USD/JPY)は、日本時間午後に入ってドル買い・円売りポジションの巻き戻しが優勢となり、米国時間帯終盤には151.34円まで下落した。

 ユーロドル(EURUSD)は続伸。欧州時間帯に入ってドル安主導でユーロ買いが優勢となり、米国時間帯には1.0936ドルまで上昇した。先月30日以降、ユーロ圏経済の過度な減速懸念が後退するなか、この日は10月11日以来の水準まで上昇した。一方でドイツ経済は統計的にリセッション入りを回避したものの、フランス経済の悪化は引き続き警戒されている模様。

 ボンドドル(GBPUSD)は続伸。ドル安主導で米国時間帯には1.3042ドル付近まで上昇した。また、S&Pグローバルが発表した10月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)確定値が前月から低下したものの市場予想を上回ったことや引き続き景気判断基準の50を上回ったこともポンド買いを支援したと見られる。
 S&Pグローバルが5日発表した10月の英サービス部門PMI確定値は52.0となり、9月の52.4から低下したものの、市場予想の51.8を上回った。一方で景気判断基準の50を引き続き上回っているが、昨年11月以来の低水準となった。

(当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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