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BTCUSD、BTCJPYともに2日連続では史上最高値を更新、ホワイトハウス内に暗号資産政策に特化した役職の新設との報道を受けて ビットコイン・デイリーレポート2024.11.21(2024. 11.20)
株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
暗号資産グループ
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市況概況(ビットコイン)
20日のビットコインは続伸し、2日連続で史上最高値を更新した。BTCUSDは日本時間帯序盤こそ前日の高値更新を受けた利益確定の売りに押され92,540ドルを上値抵抗に伸び悩む展開となったが、午後に入ると徐々に買いが優勢となり堅調に推移した。前日に取引が開始されたブラックロックのIBITオプション取引で約19億ドル規模の取引が行われ8割がコールオプションだったとの報道やロシア政府が19日に冬季の暖房需要増加伴う電力不足に対処する為に一部地域でのマイニング活動の禁止計画を発表したことが支援要因になった。モスクワタイムズの報道によると、ロシア政府は19日に冬季の暖房需要の増加に対応するためにイルクーツク州、ブリヤート共和国の一部、シベリアのザバイカル地方、チェチェン共和国やダゲスタン共和国を含む北コーカサスの6つの地域に対し、冬季の暗号資産マイニングを禁止する計画を発表した。一方でマイニングの禁止措置によってマイニング会社からの売却圧力が増す可能性もある。
その後も断続的に買いが入り、米国時間帯には前日の高値を上抜き一時94,900ドル付近まで上昇し、2日連続で史上最高値を更新した。取引終盤は利益確定の売りに押される場面も見られたが、全般的には買いが優勢の状況が続き、NYクローズ時点では2日連続での高値更新となった。この日、ブルームバーグが関係者の話として、トランプ次期大統領の政権移行チームが、ホワイトハウス内に暗号資産政策に特化した役職を新設するかどうかについて業界関係者と協議を行っていると報じたことが好感されたほか、閣僚人事で複数の暗号資産支持者が指名されていることが引き続き支援要因になった。また、19日の米国のスポットビットコインETFのトータルキャッシュフローがプラス8億3735万ドルとなり、2営業日連続で流入となったことも相場を押し上げる要因になったと見られる。尚、ブルームバーグは暗号資産政策に特化した役職の新設に対し、政権移行チームからの回答は得られていないとした。トランプ次期大統領を始め政権移行チームは直近でコインベースやリップル社など複数の暗号資産関連企業の幹部と会談を行っていると報じられており、今回のブルームバーグの報道によって市場の期待感が更に高まっている模様。一方で先物未決済建玉が過去最高水準を更新しており、相場の押し上げ要因になるとともに、今後の変動幅拡大要因として警戒が必要なレベルに達している。暗号資産デリバティブデータ分析プラットフォームCoinGlassによると、日本時間11月21日午前7時現在でビットコイン先物の未決済建玉は、604億3000万ドルまで増加し、過去最高水準を更新した。
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また、この日は暗号資産全般ではトランプ次期政権への期待感による買いとウクライナ情勢の緊迫化に伴うリスク回避行動が交錯しまちまちの動きとなっているが、ビットコインへの資金流入は続いており、ドミナンスは日本時間11月21日午前7:00時点で61.077%まで上昇した。暗号資産市場内ではリスク回避時の逃避先としてビットコインは認識されているが、金融市場全体として金やドルなどのように逃避先となり得るか再び議論を呼びそうな動きとなった。
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20日のBTCJPYは続伸し、史上最高値を2日連続で更新した。日本時間帯序盤は前日の高値更新を受けて利益確定の売りに押され伸び悩む場面も見られたが、その後は断続的な買いに支えられ堅調に推移した。また、外国為替市場で円が全面安となったことも支援要因となり、欧州時間帯に前日の高値を上抜くと、米国時間帯には1476万円付まで上昇した。終盤は利益確定の売りに押され、やや伸び悩んだものの、2日連続でNYクローズ時点でも最高値を更新した。
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市況概況(イーサリアム)
20日のイーサリムは小幅続落。ETHUSDは日本時間帯序盤から軟調に推移した。トランプ次期政権への期待感が下支え要因になったものの、ウクライナ情勢の緊迫化によるリスクオフトレードが全体を押し下げ、米国時間帯には一時3030ドルまで下落した。終盤は安値を買い戻され3070ドル付近まで下落幅を縮小した。ただ、全般的にはやや下振れはしたものの、引き続き3050~3230ドルの膠着レンジで方向感を探る展開となっている。尚、19日の米国のスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはマイナス8120万ドルとなり、4営業日連続で流出となった。
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20日のETHJPYはほぼ横ばい。ETHUSDの下落を外国為替市場での円安が相殺した。米国時間帯には上下に振れる場面も見られたが、16日以降の470.000~497.000円の膠着レンジ内に留まる動きとなった。
(当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)
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