ビットコインは米大統領選でのトランプ氏の支持率上昇を受け続伸 ビットコイン・デイリーレポート2024.10.29（2024. 10.28）
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市況概況（ビットコイン）
28日のビットコインは続伸。BTCUSDは、日本時間帯は前日終盤の上昇が一巡したことや、外国為替市場でのドル高を受け伸び悩む展開となったものの、欧州時間帯に入ってドルが下落すると上昇が再開した。また、上場投資信託（ETF）への資金流入が続いていることや米大統領選で暗号資産や関連業界への明確な支持を表明しているトランプ氏の支持率上昇も支援要因となり、米国時間帯終盤にはデリバティブ・ショートポジションのストップロスを巻き込みながら69,700ドル付近まで上昇した。尚、暗号資産デリバティブデータ分析プラットフォームCoinGlassによると、米国時間終盤の急伸場面（日本時間29日午前4時からの1時間）におけるデリバティブ・ショートポジションの清算は1472万ドルに達した。11月5日の米大統領選へ向けてビットコイン価格とトランプ氏の支持率の連動性が高まっており、特に予測サイトを注視した展開となっている。
分散型予測市場プラットフォームPolymarketによると、日本時間29日午前6時の時点でトランプ氏の支持率は66.3％、ハリス氏は33.7％。金融規制等の予測サイトKalshiによると、トランプ氏の支持率は62％、ハリス氏が38％となっている。また、一般的な世論調査の総合サイトRealClearPoliticsによると、調査会社の平均でトランプ氏の支持率は48.6％、ハリス氏の支持率は48.4％。選挙人の獲得予想は前日から変わらずのトランプ氏が312、ハリス氏が226となっている。
また、企業関連では市場への影響度は低いと見られるものの、経営戦略としてビットコインの保有を表明しているメタプラネットが追加でビットコインを購入したと発表した。同社の開示した情報によると、156.783BTCを16億円で購入した。これにより、同社が保有するビットコインは1018.17BTCとなった。尚、同社の購入ペースは加速しており、今月に入って9回目となり、10月の1ヵ月間で619.338BTCを購入した。
追記、NYクローズ後に続伸しており、日本時間29日早朝時点では節目の70,000ドル台を突破した。
28日のBTCJPYは日本時間帯序盤から堅調に推移した。日曜日の衆議院議員総選挙で自公連立与党の獲得議席数が過半数割れとなり、先行きの政権運営に対する不透明感から外国為替市場では円が主要通貨に対し全面安となり、対ドルで一時153.88円まで急落したことが支援要因になった。その後円の下落は一巡したものの、欧州時間帯に入ってBTCUSDが上昇に転じたことを受け上昇幅を拡大する展開となり、米国時間帯終盤には1070万円付近まで上昇した。
市況概況（イーサリアム）
28日のイーサリアムは小幅続伸。ETHUSDは細かな上下動を繰り返しつつも確りと推移した。ただ、暗号資産への支持を表明しているトランプ氏の支持率上昇に対する反応もビットコインに比べ薄く、欧州時間帯に2544ドル付近まで上昇したものの、その後は利益確定の売りに押され上昇幅を縮小する展開となった。尚、ドミナンスは期待されたETFの低迷や需給環境の悪化を受け7月以降低下が続いており、日本時間10月29日6：00現在で13.161％となっている。
追記、NYクローズ後の日本時間29日早朝から上昇に転じており、一時2580ドル付近まで上昇している。
28日のETHJPYは外国為替市場での円安を受け堅調に推移した。欧州時間帯に388,700円付近まで上昇後は利益確定の売りに押され上昇幅を縮小したものの、前日比ではプラス圏を維持している。また、NYクローズ後の日本時間29日早朝からETHUSDに連動して一時396,500円まで上昇した。
（当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています）
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