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週末の外国為替市場は小動き、一方ドル円は149円台回復 FX・デイリーレポート2024.10.12(2024.10.11

株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
外国為替グループ

市況概況
 11日の外国為替市場でドル円(USD/JPY)は全般的には小幅な動きに留まったものの、148.40円を下値支持に149円台を回復した。前日の米消費者物価指数(CPI)発表直後の乱高下から市場が落ち着きを取り戻していくなか、引き続き11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測を背景とした円売りが続いた。ただ、149円台回復後はこの日発表された米経済指標が強弱まちまちとなったことを受け、終盤は伸び悩む展開になった。
 米労働省が発表した9月の卸売物価指数(PPI)は季節調整済みで0.0%の横ばいとなり、前月の0.2%上昇から低下し、市場予想の0.1%を下回った。また、前年同月比は1.8%上昇となり、前月の1.9%から低下したものの、市場予想の1.6%を上回った。また、食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比0.2%上昇となり、前月の0.3%から低下した。一方、前年同月比では2.8%上昇となり、前月の2.7%から上昇した。また、米ミシガン大学が発表した10月の消費者信頼感指数速報値は68.9となり、前月の70.1から低下し、市場予想の70.8を下回った。ただ、1年先の期待インフレ率は2.9%となり、前月の2.7%から上昇した。

 ユーロドル(EURUSD)は1.0925~1.09535ドルのレンジ内で膠着。格付け会社フィッチ・レーティングスがフランスの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げたものの、ドル高の一服や週末を控え市場の反応は限定的だった。
 フィッチ・レーティングスによると、フランスの財政悪化懸念を理由に同国の格付け見通しを引き下げたが、格付け自体は「AA-」を維持した。尚、フィッチ・レーティングスは2023年4月に同国の格付け自体を「AAA」から「AA-」に引き下げていた。

 ポンドドル(GBPUSD)はドル高一服を受けて、ロンドン時間帯に若干水準を切り上げたものの、その後は1.30520~1.30835ドルのレンジ内で膠着。この日は月次ベースの英国の国内総生産(GDP)が発表されたが、特に市場の反応は見られなかった。
 英国立統計局(ONS)が11日発表した8月の国内総生産(GDP)は前月比0.2%増となり、2カ月連続の0.0%から回復した。市場予想は0.2%増だった。

(当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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