ビットコインは続伸、暗号資産全般が上昇するなかリップルは急伸 ビットコイン・デイリーレポート2025.1.16(2025. 1.15)
株式会社B.C.Aマネージメント
投資助言部
暗号資産グループ
市況概況(ビットコイン)
15日のビットコインは続伸。BTCUSDは90,000ドルを下値支持に上昇が継続。日本時間帯から欧州時間帯にかけてはやや伸び悩む場面も見られたものの底堅く推移すると、米国時間帯序盤に米消費者物価指数(CPI)が発表されると急伸し、終盤には節目の10万ドルを一時的に突破した。
暗号資産デリバティブデータ分析プラットフォームCoinGlassによると、日本時間15日22;00からの1時間でビットコイン先物ショートポジションの清算は1972ドルとなり、その後も先物市場では断続的にショートポジションの解消が続いた。
この日、米労働省が発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%上昇となり、前月の2.7%から伸びが加速したものの、市場予想の2.9%上昇と一致した。前月比は0.4%上昇となり、前月の0.3%や市場予想の0.3%を上回る伸びとなった。一方で食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比3.2%上昇となり、前月の3.3%や市場予想の3.3%を下回った。前月比は0.2%上昇で前月の0.3%からやや鈍化し、市場予想の0.2%と一致した。引き続き高い物価上昇率となったが、コアCPIが前月から鈍化したことを受け米国の利下げペース鈍化への過度な警戒感が後退し、米長期金利が低下したことや外国為替市場でドルが下落したことが好感された。また、トランプ次期大統領の就任式を20日に控え新政権による規制緩和や支援策への期待感が再び高まっていることも支援要因になった。
一方で15日の日本時間午後に出揃った14日のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)のトータルキャッシュフローはマイナス2億982万ドルとなり、4営業日連続で流出となった。
15日のBTCJPYは続伸。外国為替市場ではドル円が156円台へと円高に振れたものの、米国時間帯にはBTCUSDに連動して1550万円付近までコアレンジを切り上げた。
市況概況(イーサリアム)
15日のイーサリアムは続伸。ETHUSDは前日の流れを引き継ぐなか日本時間帯序盤から強含みで推移すると、米国時間帯序盤には米国のコアCPIの鈍化を受けて急伸した。その後も堅調に推移すると9日以降の膠着レンジを突破し、終盤には一時3470ドル付近まで上昇した。米国の利下げペース鈍化への過度な警戒感が後退したことやETFのキャッシュフローがプラス転換したことが好感された。この日の日本時間午後に出揃った14日のスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローはプラス115万ドルとなり、流入額は低調だったものの、5営業日ぶりに流入となった。
15日のETHJPYは続伸。ETHUSDに連動して米国時間帯終盤には545,000円付近まで上昇した。9日以降の膠着レンジを突破しており、上昇持続が試される展開となっている。
市況概況(リップル)
15日のリップルは続伸。日本時間帯序盤から段階的に水準を切り上げ、米国時間帯終盤には節目の3.000ドル台を突破した。この日は暗号資産全般が上昇するなかリップルの上昇が際立っており、ドミナンスは現時点で5%台へ上昇した。米国の利下げペース鈍化への過度な警戒感が後退したことや20日にトランプ次期大統領の就任式を控え規制緩和や支援策への期待感が再び高まっていることが支援要因になった。また、暗号資産・ブロックチェーン情報サイトThe BlockがJPモルガンの試算でソラナとXRPのETFが承認されれば6〜12か月以内に最大136億ドルの新規投資を引き付ける可能性があると報じたことも好感された模様。リップルのETFはSECの承認待ちとなっており、政権交代により上場への期待感が高まっている。尚、CoinGlassによるとこの日の上昇でリップル先物ショートポジションは2225万ドルが清算された。
15日のXRPJPYは続伸、XRPUSDに連動して米国時間帯終盤には一時473円付近まで上昇した。
(当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)
※当資料は投資助言部が作成していますが、金融商品取引法で定める助言に該当するレポートではありません。助言レポートに関しましては発行の準備を進めていますので、準備が整い次第あらためてお知らせいたします。
※当社の提供する情報及びレポートは、著作権法により保護された著作物です。著作権は株式会社B.C.Aマネージメントにあります。内容の一部、またはすべてを複製、流用および転載、転売することを禁じます。
※当資料は情報提供を目的としており、お取引を促すものではなく、また将来を約束するものでもございません。売買等のご判断はお客様ご自身でお願い致します。