ビットコインは米国時間帯に反発、ETH、XRPは続伸 ビットコイン・デイリーレポート2024.12.25(2024. 12.24)
株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
暗号資産グループ
市況概況(ビットコイン)
24日のビットコインは反発。BTCUSDは前日までの下落が一巡し92,400ドルを下値支持に反発すると、日本時間帯序盤には一時95,000ドル台を回復した。ただ、その後は欧州時間帯にかけて94,000ドル付近で膠着し方向感を探る展開となった。日本時間午後に出揃った23日の米国のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)のトータルキャッシュフローが3営業日連続で流出となり、上値を抑える要因になった。3営業日連続の流出は今年の8月下旬以来であり、12月19日には上場来最大の6億7999万ドルの流出を記録した。尚、23日のトータルキャッシュフローはマイナス2億2655万ドルだった。
一方、米国時間帯に入ると反発した。日本時間帯序盤に付けた高値を上抜くと一時99,430ドル付近まで上昇した。特に新たなポジティブ要因は見当たらなかったものの、94,000ドル付近での膠着を経て下値の堅さが意識され、デリバティブ・ショートポジションを中心に買い戻しが先行したと見られる。暗号資産デリバティブデータ分析プラットフォームCoinGlassによると、上昇が再開した日本時間24日22:00から米国時間帯終盤まで断続的に先物ショートポジションの清算が続いた。また、先物未決済建玉総額は引き続き過去最高水準を維持しているものの、12月18日の681億3000万ドルから現在は605億8000万ドルまで減少しており、連休を控えポジション縮小の動きが先行している模様。
また、この日もマウント・ゴックス社(Mt社)の送金が確認された。オンチェーンインテリジェンスプロバイダーであるアーカム・インテリジェンス(Arkham)によると、24日の日本時間17:00ごろ、Mt社のウオレットからタグ付のされていない未知のアドレスへ約319BTCが送金された。これも同社の別のウオレットであると見られるが、引き続き同社内のウオレット間での送金が活発化しており、弁済再開へ向けた動きである可能性が高いと見られる。
24日のBTCJPYは反発。日本時間帯序盤に節目の1500万円台を回復する場面も見られたが、その後は欧州時間帯にかけて1480万円付近の狭いレンジ内での膠着が続いた。ただ、米国時間帯に入るとBTCUSDに連動して一時1560万円まで上昇。終盤は利益確定の売りに押されたものの、1500万円台中盤を維持しており、前日から大幅に水準を切り上げた。この日はクリスマス休暇を控え外国為替市場でのドル円の動きも鈍く、BTCUSDの動きに素直に反応する展開となった。
市況概況(イーサリアム)
24日のイーサリアムは続伸。ETHUSDは前日の流れを引き継ぐなか安値修正の動きが継続した。暗号資産全般が上昇したことや日本時間午後に出揃った23日のスポットイーサリアムETFのトータルキャッシュフローが3営業日ぶりに流入となったことが支援要因となった。尚、23日のトータルキャッシュフローはプラス1億3076万ドル。
日本時間帯序盤に3465ドルまで上昇すると、その後は欧州時間帯にかけて3400ドル付近で膠着する場面も見られたが、米国時間帯に入ると反発し一時3540ドル付近まで上昇した。終盤は利益確定の売りに押され伸び悩んだものの、2営業日連続での上昇となった。
24日のETHJPYは続伸。ETHUSDに連動して日本時間帯序盤、米国時間帯と2段階で上昇し一時557,000円付近まで上昇した。終盤は利益確定の売りに押され伸び悩んだものの、560,000円台回復を視野に入れた展開となっている。
市況概況(リップル)
24日のリップルは続伸。XRPUSDは前日の米国時間帯終盤に2.2000ドル台を回復したものの、日本時間帯から欧州時間帯では2.2500ドル付近で膠着した展開が続いた。ただ、米国時間帯に入ると、ビットコインやその他暗号資産全般が上昇するなか、やや遅れて上昇が再開し、終盤には一時2.3500ドル付近まで上昇した。一方で米大統領選後の急伸は2.9000ドルを高値に一巡しており、2.0000~2.7000ドルの広めのレンジで方向感を探る展開が続いている。CoinGeckoによると、XRPは時価総額で一時ETHに次いで3位となっていたが、現在はUSDTに抜き返され4位に順位を落とした。
24日のXRPJPYは続伸。日本時間帯から欧州時間帯の350円付近の膠着を経て米国時間帯に入ってXRPUSDに連動して上昇すると一時370円付近まで上昇した。
(当レポートのBTC、ETHなど1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)
※当社の提供する情報及びレポートは、著作権法により保護された著作物です。著作権は株式会社B.C.Aマネージメントにあります。内容の一部、またはすべてを複製、流用および転載、転売することを禁じます。
※当資料は情報提供を目的としており、お取引を促すものではなく、また将来を約束するものでもございません。売買等のご判断はお客様ご自身でお願い致します。