【現場レポ②】ビートボックスにハマって半年の25歳が、JPNCUP ALL STAR BEATBOX BATTLEを現地で見て感じたこと
【まえがき】
第二回です、大変お待たせしました。。。
年度末による仕事の繁忙期と引っ越しが重なるとかいうダブルパンチで何もできんかった。
早く書かないとどんどん記憶が抜けていく気がして焦ってます。というかほぼ抜けてる。JPNCUP関連の動画いろいろ上がってるからそれらを見てあの時の興奮を呼び起こしてます。がんばれ自分。がんばれ自分。。
引き続きよろしくお願いします!
【Crew Battle FINAL】
休憩明け後、クルーのバトルに入ります。
ここまでソロの一対一のバトルが続いてきた中、ショーケースバトル形式とガラッと雰囲気が変わります。
こちらもどのクルーも気合が入っていて食らいましたが、その中でも個人的にエグかった2組を紹介。
①MASAMUNE
東北出身の四人組で結成されたMASAMUNE。
ワイルドカードでは4位通過でした。
バチバチなメタルビートボックス。最高。。
レポ①での話とも絡んできますが、大学の頃に軽音サークルでバンドをやっていて。80年代以降のメタルやらハードロックやら、激しいバンドをやるサークルだったのでそのあたりの音楽にはわりと精通してるんですね。
そんな中で彼らのワイルドカードを見た時はぶち上がりました。
Bring Me The Horizonをサンプリングしますかね???????
ここでBMTHの解説するのはちょっと違うので元曲のリンクだけ載せておきます。クソかっこいい海外の大物バンドです。僕も大好きなのです。
そして生で見た時はガチで食らった、、、、
動画通りの静かなイントロからのCoLoAさんのめちゃくちゃ高い音(技名分からん。。)で一気に空気が変わりました。みんな食らっててあの瞬間の会場の沸き方はJPNCUPの中でも一二を争うくらい沸いてたと思う。
そしてその勢いのままに激ヤバドロップを畳みかけ、最後は4人の息が揃ったまま時間通りにフィニッシュ。かっこよかった、、、、
メンバーのCoLoAさんYuichiさんChiyoさんは狼煙でソロを見れたのですが、言わずもがな全員激ヤバビートボクサーです。当然Mizukiさんは今回生で見れましたが、みなさんご存知の通りで。
個人的に熱かったのは、自分の実家が東北なんですね。
なので東北で結成されたクルーが日本一を決める大会でぶちかましてくれたのが最高すぎました、、、、
これからも応援します。バチバチのスタイル大好きです。
②Resonance
こちらは関西の4人で構成されたクルー。
ワイルドカードは1位通過でした。
ひたすらにお洒落&完成度高すぎる、、、
MASAMUNEに対してド派手で重たいビートは無いものの、完成度、展開、音楽性はピカイチだったなあと。
Yutoさんの生歌ヤバ、、Rentaroさんのビートの安定感ヤバ、、、Mizさんのベースヤバ、、、、GENさんの特殊音ヤバ、、、、、って感じでずっと脳内ワーキャー言ってました。
そして個人的にヤバかったのはGENさん。
2月に行われた第1回狼煙のチャンピオンです。
狼煙見た人なら分かると思うけどGENさんヤバすぎます。これも動画じゃなかなか伝わりきらない部分だと思ってる。
狼煙の決勝を生で見たんですけどその時にあ、この人が優勝だわ、、と思うくらい狼煙の時のGENさんはキレキレだったんですよ。マジでカッコよかった、、、
そんな中Resonanceのメンツ振り返るとヤバすぎるんですよね、2019年タッグアジアチャンピオンのYutoさん、今宵はビートボックス&MonkeyWrenchのRentaroさん、日本一2回のクルー曼荼羅のベテランMizさん、そして狼煙チャンピオンのGENさん。
それぞれのパート分けがしっかりされて1つの曲を作るのはバンドに近い良さがあるなあ、、と感じました。momiさんも解説で言ってたかな?
そして結果はResonanceが第1回JPNCUP Crew部門の日本チャンピオンに。
本当におめでとうございます!!!!
またどこかで、生でResonance見たいなあ、、、
【Solo Battle SEMI FINAL】
さあ準決勝です。ここからソロのカテゴリも佳境に入ってきます。
①DUB-OX vs TATSUAKI
勢いに乗るDUB-OXさんと我らがTATSUAKIのアニキの一戦。
TATSUAKIさんの貫禄たるや。
正直めちゃくちゃノッてたんですよDUB-OXさん。自分から全戦先攻取っちゃうくらい自信に満ち溢れてましたから。このまま決勝行くんじゃないかな???と思っていたら相手はTATSUAKIさん。
全然相手に飲まれることなく自分のビートボックスを見せつけてました。何も変わらない、いつも通りのビートボックスで会場を飲み込みしれっと支配し自分の空間にしてしまう。
DUB-OXさんも相変わらず激ヤバでかっけえビートボックスかましてましたが、BEST16&BEST8の時と表情に漂う緊張感のレベルが違った。
TATSUAKIさんの当日のキレと場慣れ感が一枚上手だったなあと。
結果はTATSUAKIさんが決勝進出。
このジャッジの瞬間も、緊張から解き放たれてお互いにリスペクトしているのがバチバチに伝わってきて熱かったなあ、、、
②妖怪うらに洗い vs HIRONA
準決前の登場ムービーに書かれてる戦績を見ていて、ふと思ったんですよ。
うらにさんは JBC2010 Solo Champion。
HIRONAさんは JBC2010 Solo Vice Champion。
JPNCUPで12年ぶりの再戦!?!?!?!????
当然ビートボックスにハマったのはここ半年くらいなので、12年前のJBCは見ていないわけです。そしてこのお二方がどのくらい日本のビートボックスシーンを支えてきたのかも、その歴史は自分は深くは知らない。
だとしても熱すぎるでしょ。現地で震えたよ。
運営の方々が意図的にこの二人をぶつけて、12年ぶりのバトルだ~~~じゃない訳ですよ。当時雌雄を決す戦いをした大ベテラン二人が、12年後の日本一を決める戦いで再び相まみえる。
新規ファンですら現地で震えたんだから、昔からシーンに長い間いる方々は熱いなんてものじゃなかったと思う。
HIRONAさんの「12年ぶりのバトルだな」という言葉で始まった準決勝。
結果は紙一重でうらにさんが決勝進出。
でもHIRONAさんも凄まじかった、本物のターンテーブルが見えたよ。
磨きに磨き抜かれた刀、王道のHIPHOPスタイル。
最高なんてもんじゃなかった。大喝采。
日本のビートボックスシーンの歴史を垣間見させてもらった気がしました。
【Judge Showcase:KAIRI】
元はと言えばこのレポが書きたかったんだよ、、、、、、(心の底からの声)
準決勝の熱が冷めやらぬまま、初めてのジャッジショーケース。
JPNCUPという日本一を決めるバトルのジャッジ、そのお三方の中のKAIRIさん。お名前は知っていましたが当然生のビートボックスは初体験でした。
誰よりも「人間」だった。
あくまで個人的にですが、実はJPNCUP全体を見ていて一番圧倒されたのはKAIRIさんでした。姿を現してからの立ち振る舞い、そして漂う雰囲気が一線を画していた。
バトル形式のビートボックスを一日ずっと見てきたからか、素晴らしい「ショーケース」だったなあという印象。観客を魅了し、喜ばせるためのビートボックス。
KAIRIさんという一人の人間がビートボックスをしている。
それは間違いない事実のはずなのに、何人もの「人間」がKAIRIさんの中にいる。
「Ladies and Gentleman, My name is Beatboxer KAIRI.」と紳士な声で言ったかと思ったら子供のような、はたまたピエロが遊んでいるような高い幼い妖しい声の人間に切り替わり。
そして瞬きをした次の瞬間には、気づいたら元のビートボクサーKAIRIさんがそこにいて。照明の演出とも相まって、その世界観から滲み出るアーティスト感が凄まじかった。
そうして圧倒されている間に気づけば前半戦が終わり、KAIRIさんのMCタイム。
正直、クールでちょっと控えめな方なのかなと思っていたんです。
ところがそんなことは全然無く、むしろ真反対。
ビートボックスというものを本当に心から愛していて、誰にも負けない熱い熱い熱を持っている。
静かな語りながらも、確かに伝わってくるその熱にまた心を奪われました。
そうしてショーケース後半戦。ここからがまた凄かった。
「Engine…Engine Starts……..」からのエンジン音は完全に本物だったし、
てか馬いたよね???すぐそこ駆け抜けてったよね????
本物だったよね?????
…と、そうして圧倒されっぱなしであっという間に終わっていました。
ずっと口開いてたし目が離せなかった、終わった後もしばらくその場から動けなかった。ご本人の言葉通り、生でしか伝わらない魅力に満ち満ちていた。
ビートボックスに対する価値観が変わったような気がするくらい、魅せられてしまった。
そしてなぜ「Human」Beatboxと呼ぶのか、を少しだけKAIRIさんから教えてもらったような気がしました。
これだけで現地に行ってよかった、現地で見られて幸せだったと思える。
また絶対に生で見ます。見に行きます。
それくらい心を鷲掴みにされた、最高のショーケースでした。
(SwissBeatboxに動画上がらないかなあ、、見て欲しいなあ、、、)
【②のあとがき】
という訳でレポ②はここまで。
③では大詰め、ソロ決勝~優勝者発表までを書きます。
もう少しだ頑張れ自分。
でも無理はするなよ自分。いやでも頑張れ自分。
微力の微力の微力だとしても、自分も生でビートボックス見てみたいと思ってくれる人が一人でも増えればうれしいです。
レポ③に続く。