【初心者向け】Flex-N(Zadara)でのロードバランサー作成について
はじめに
ブロードバンドタワー サービスマネージメントグループの小澤です。
本記事では、既にインスタンスを作成されたことがあるお客様に向けてFlex-Nでロードバランサーを作成する流れをイメージしていただくための記事になります。
ロードバランサー作成の手順を記載しておりますので、本記事を参考にポータル上で操作していただければと存じます。
Flex-Nはブロードバンドタワーがご提供するクラウドサービスです。
基盤にZadaraを採用しております。
前提
Flex-Nのロードバランサーでは、「ALB(Application Load Balancer)」または「NLB(Network Load Balancer)」を選択することができます。
ALBは、HTTP/HTTPSトラフィックを複数のサーバに負荷分散することができます。
NLBは、TCPトラフィックを高速に複数のサーバに負荷分散することができます。
本記事では、ALBでの作成手順をメインに記載させていただいております。
ターゲットグループの作成
ターゲットグループとは、ロードバランサーがトラフィックを送信する先のインスタンスまたはIPアドレスのグループです。
リスナー作成時にターゲットグループを指定する必要があるため、ロードバランサー作成前に実施していただくとスムーズです。
作成手順
1.「Menu」>「Load Balancing」>「Target Groups」に移動します。
2.上部ツールバーから「Create」をクリックします。
3.ダイアログが表示されたら、[ Details ]、[ Health Check ]、[ Target ]に以下の情報を入力し、「Next」をクリックします。
・[ Details ]
・[ Health Check ]
・[ Target ]
・Target Type:「Instance」を選択します。
・Targetの右側にある「Add」をクリックし、該当のインスタンスとポートを選択します。
※ターゲットタイプにて「IP」を選択した場合は、IPアドレスを指定することも可能です。
ロードバランサーの作成
ロードバランサーは、サーバの負荷を分散させる装置の役割があります。
サーバーを複数台で構成していれば万が一、1台が故障しても他のサーバー利用者は継続してアクセスすることができます。
ロードバランサーに適用するセキュリティグループが必要となりますので、本手順の前に作成をお願いいたします。
作成手順
1.「Menu」>「Load Balancing」>「Load Balancers」に移動します。
2.上部ツールバーから「Create」をクリックします。
3.ダイアログが表示されたら、以下の情報を入力し、「Finish」をクリックします。
リスナーの作成
リスナーは、クライアント側からの接続を受信し、ロードバランサーがどのように処理するかを決める役割があります。
リスナーがない場合、クライアント側からの通信を受信することができないため、1つは作成する必要があります。
作成手順
1.「Menu」>「Load Balancing」>「Load Balancers」に移動します。
2.作成したロードバランサーをクリックし、詳細を表示します。
3.「Listeners」をクリックし、下部にある「Create」をクリックします。
4.ダイアログが表示されたら、以下の情報を入力し、「Finish」をクリックします。
※リスナーの作成時にHTTPSを選択することができないため、HTTPS通信をご希望される場合は「リスナーの設定変更」にてプロトコルを変更していただく必要があります。
ターゲットのステータス確認
1.「Menu」>「Load Balancing」>「Target Groups」に移動します。
2.対象のターゲットグループをクリックします。
3.下部の「Target」をクリックし、ステータスが「Healty」になっていることを確認します。
SSL証明書のインポート
SSL証明書のインポートについては、ロードバランサー作成時に「ALB」を選択された方かつ、HTTPS通信を希望される方が実施していただく手順となります。
作成手順
1.「Menu」>「Certificates」>「Certificates」に移動します。
2.上部ツールバーの「Import」をクリックします。
3.ダイアログが表示されたら以下の情報を入力し、「OK」をクリックします。
リスナーの設定変更
リスナーの設定変更については、ロードバランサー作成時に「ALB」を選択された方かつ、HTTPS通信を希望される方が実施していただく手順となります。
作成手順
1.「Menu」>「Load Balancing」>「Load Balancers」に移動します。
2.作成したロードバランサーをクリックし、詳細を表示します。
3.設定変更するプロトコルをクリックし、「Modify」をクリックします。
4.ダイアログが表示されたら、以下を変更します。
最後に
本記事を参考にロードバランサーを作成していただき、Flex-Nを活用していただけますと幸いです。
Flex-Nに関してご不明な点がございましたらブロードバンドタワーサポート窓口までお気軽にお問い合わせください。
ブロードバンドタワーでは構築代行サービスをご用意しております。
専門のエンジニアが設計・構築から運用管理まで対応し、お客様のビジネスをサポートいたします。
ご興味をお持ちになりましたら、ぜひお問い合わせください。