JANOG51@山梨 に参加してきました
みなさま こんにちは!
ブロードバンドタワーのテクニカルセールスグループに所属するSE大本と村上です。
普段はL2L3ネットワーク機器の提案・設計・構築や、ストレージシステムの設計・構築など幅広く担当しています。
今回、ブロードバンドタワーは2023年1月25日~27日に開催されたJANOG51 in 山梨にプラチナ・スポンサーとして出展させていただきました!
我々も感染防止対策を徹底しながら現地参加してきましたので、会場の雰囲気や現地情報などをレポートしたいと思います!
JANOGとは
JANOGウェブページに上記記載されてる通り「日本のネットワーク運営に関わる方々のコミュニティ」といったイメージが近いでしょうか。
今回参加したイベントは「JANOGミーティング」といわれるJANOG主催のイベントになります。
JANOGミーティングとは
約3日間かけて開催されており、夏と冬の年2回行われています。20年以上のインターネット黎明期から行われている歴史あるイベントです。 今回の51回目のミーティングは地元山梨県に本社を構える株式会社ウインテックコミュニケーションズ様がホスト企業となり開催されました。ウインテックコミュニケーションズ社の鈴木社長は、以前同じく山梨で開催されたJANOG43のホストであるデジタルアライアンス社の社長でもあり、2年前のホスト応募時はコロナ禍の真っ最中で、「大きな会社さんはこの時勢では現地開催イベントへの出資などは動きにくいだろう」とホストを申し出てくれたという経緯だそうです。本当にありがとうございます。 なお、今回のJANOG51参加者数は現地1006名、オンライン1101名、懇親会260名となりました。
そして、今回のテーマは 「 動き出す、一歩 」というテーマでした。
今回の JANOG51 では、「JANOG に初めて参加する方を始め、様々な方の “動き出す、一歩” になれば、その一歩を手伝える場になれば」という実行委員長花井さんの心意気が込められているようです。
なお、未だコロナ禍ということもあり、ここ数年同様に現地参加・オンライン参加のどちらも可能なハイブリッド形式で実施されました。
では、続いて現地会場についてご紹介します!
今回の現地会場となったのは、山梨県富士吉田にあります、ふじさんホール(富士五湖文化センター・富士吉田市民会館)です。
ホールと会館が繋がっており、ふじさんホールをメイン会場、富士吉田市民会館の3階会議室を3部屋を繋げて第二会場、小ホールをゴールドスポンサーの協賛ブース用に割り当てて会場展開されておりました。また、今回はオンラインのみで展開される特設プログラムも用意されており、プログラムは3トラック同時となっておりました。リモート参加者も多いのでこういうのもアリですね。
富士吉田までの交通手段は主にバス、そして電車。
新宿や東京駅からだと富士吉田までの高速バスが発着しているのでこちらを利用しての移動の方が多かったのではないでしょうか。
また、今回のJANOGでは各地方からいらっしゃる参加者のために羽田空港からの無料の直通バスを準備してくれました。
(私たちは都内からの移動なので使いませんでしたが)
バスでの移動は乗り継ぎ時間含めて、おおよそ片道2~3時間で到着しました。
なお、高速バスは領収書大事! ご注意を。(当日現地支払いで領収書要らないと思って受け取らなかったんで自腹になってもうた人です)
さて、今回のJANOG51。山梨、しかも富士吉田と言えば、やはりこれ。
デカい! 富士山駅に到着したら、もう視界一杯に巨大な富士山。しかも1月で雪の被った、これぞ、ザ・富士山。
現地到着するまでは新幹線の窓から見る富士山くらいのイメージでいましたが、いやぁ、思わずのけ反りました。
後でホテルで聞いたら、この時期の富士吉田・河口湖には、この雪の被った富士山を観たい海外からの観光客が多く訪問されているのだとか。
JANOG51会場案内でも素晴らしい景色で紹介された富士吉田。
当日は折しもロシアからの大寒波到来と予報されていた日に重なってしまい、前日夜は都内もものすごい風が吹き荒れ、「これは、明日大丈夫なんだろうか・・・」と心配になりましたが、幸いにも初日25日朝、都内は特に交通機関の大きな遅れは無く無事移動できました。
しかし、関西方面は大阪は電車運転見合わせ、関東も2日目は中央線が止まったりで、「最強寒波」はしっかり爪痕を残していきました。
ただ、寒波の影響で強風が雲を吹き飛ばしたのか、1日目と2日目は富士山がしっかりとお顔を見せてくれましたし、初日、午後の開場まで少し時間があったので、この姿が見れるうちに行かねばならんでしょ、と、行ってきました。
行った場所は、先ほどのJANOG51の会場案内画像で「いや、これは素晴らしい景色。この景色をこの目でも見てみたい。」と思っていた新倉浅間神社。
現地に行ってみると、ん?あれ?結構高いところに五重塔が見える・・・。
(あ、意外と山登るのね・・・。)
新倉浅間神社の本殿から五重塔までの階段が398段。新倉浅間神社の境内までの階段も合わせたら500段近く登った先にありました。
初日開始前から脚パンパンです(笑)
が、JANOG51の看板同様の素晴らしい景色が見れましたし、御朱印も素敵な御朱印でした。
さて、話を戻しまして当日の会場の様子です。
各プログラム会場は前述のとおりで、大ホールと3階会議室会場でそれぞれ開催され、1階と2階にある大ホール出入口周辺と、市民会館側3階にある小ホールに協賛ブースが立ち並んでいました。
前回のJANOG50函館もそうでしたが、嬉しいことにブースに来訪してくれるJANOGer(参加者)さんがコロナ前に比べても多い!
僕自身も「協賛ブースを周りたい」という気持ちが以前より強く出るようになりました。コロナでなかなか現地開催が出来なかった状況が、逆に今回のように「直接会って対面で話したい」というところにポジティブに繋がっている気がします。
プラチナパートナーということで、ふじさんホール一階入口付近にブーススペースを頂きまして、沢山の参加者の方々と直接お話しすることができました。ブースにお立ち寄りいただいた皆様、誠にありがとうございます!
ブース内容としては、今回は事例紹介でした。
長年ご利用いただいているYahoo!様がブロードバンドタワー新大手町サイトにデータセンター間移設を行ってくださいまして、その際の対応、また、新大手町サイトを選んでいただいた理由などをお話しいただいてます。
ブロードバンドタワーWebサイトにも掲示してございますので、ご覧になっていただければ幸いです。
また、今回ブースで配らせていただいたノベルティはくもり止め付き眼鏡拭きでした。寒いこの時期、マスクで曇りやすい眼鏡を拭いて頂くと息で曇るのを防いでくれます。
おすすめのコンテンツ
次に、プログラムの一部をご紹介いたします。
今回は「動き出す、一歩」をテーマにした様々な企画が用意されていました。
初日19:00から行われた特別企画
「動き出す、一歩 ? 新しい人とつながろう!」
JANOGは近年の開催では初参加の人が多くいる、とのことで、初参加の人たちにもっとJANOGで他の人たち交流をしてほしい、する場を作ろう、という意図の企画ですね。
会場を6つのグループに分けて、そのグループで集まって名刺交換から始めましょう、という感じで進行していました。6つのグループは「Security」「平成生まれ」「女性参加者」「Layer1」「Peering」「自動化」。
それぞれのグループに集まったところでビックリしたのは「平成生まれ」多い!
一時期はJANOG参加者(つまりインフラエンジニア)の高年齢化が業界全体の課題として挙がっていたと記憶しているのですが、平成生まれ、つまり33歳までの参加者がこんなに増えていたというのが45歳越えてる昭和生まれのおっさんにはまぶしく、そしてJANOGに参加している世代が後にも繋がっている、という嬉しさと安堵感を感じた瞬間でした。
日本のインフラエンジニア業界の未来は明るい。
メインプログラム紹介
JANOG51の各メインプログラムのストリーミングアーカイブが絶賛公開中です!今回、私たちは協賛ブースの説明員だったので、実はほとんどのプログラムはこのアーカイブ頼みです。
(アーカイブ配信、本当にありがたいです!)
アーカイブ配信は2023年2月28日までとのことなので、視聴はお早めに!
私も順次視聴しているところです!
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog51/program-ja/
NETCON
ここ数年でも最大規模ということで、去年より倍増してとうとう100人超の参加者になったNETCONがすごいです。
NETCONとは、ネットワークエンジニアのためのコンテストです。去年のJANOG49のレポートにも書きましたので詳細は省略しますが、NETCONは主に冬に開催されていて、誰でも参加自由(ただしリソースの都合上、事前登録必須)しかもJANOG開催期間中であれば24時間オンライン参加可能!日中は仕事で忙しくて参加したくてもできないという方でも隙間時間に問題に挑戦できる企画でした。
個人的におすすめプログラム
今回は前述のNETCONを支えるインフラ基盤を構築した振り返りが聴けるプログラム「NETCON Wrap-up」が個人的には特によかったです。
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog51/wrapup/
イベント用でこのNETCON開催期間にのみ使われるシステムであるのに、100人超のエンジニアが断続的・あるいは同時並行でVMコンテナを作ったり構成変更したりするために、堅牢さ、強靭さが求められる基盤をどうやって構築していったか。
今回プログラムで発表もあったContainerlabを使ってこの基盤を構築されたわけですが、いわゆる「実際に使ってみた」の生の声と知見であり、
大変興味深いプログラムでした。
もう一つは、IIJ衣笠さんの「レガシーなEメールシステムをKubernetes化しました!」
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog51/email/
大手かつ老舗のプロバイダさんであるIIJさん。歴史あるプロバイダさんのメールサービスをKubernetes(K8s)に基盤刷新する、というのは、思い切った決断と実行力だなと感じました。そのプロジェクトで得た知見を情報共有してくれているので、大変聴きごたえがあります。
ランチセッション
ランチセッションとは、JANOGスポンサーが用意してくれた地元の食材を使ったお弁当を食べながら、スポンサー企業のセミナーやライトニングトークを聴講する企画です。(無料で豪華なお弁当をいただけますが、数に限りがあるので事前予約は必須!だいたい当日午前中に入口受付にて予約対応されています!)
今回は懇親会会場である、ハイランドリゾート ホテル&スパでランチセッションがあり、送迎バスで移動してのセッションでした。
今回は当日の先着順、というのもありましたが、私たちは協賛ブースでの説明員のお仕事もありましたので、今回は参加見送り。
3日目のJANOG51振り返りセッションで観た感じ、天候にも恵まれて会場のカーテンを開けたら目の前に綺麗な富士山でテンション爆上がりだったようです。
キッチンカー
協賛ブースで配布しているチケット断片を集めると、駐車場で営業してくれているキッチンカーでの料理との交換券をもらえるようになってました。
私はチキンカレーを頂きました。美味しかったです!
お土産
毎回JANOGでは、おやつスポンサーの協賛で地元の名物おやつをご用意していただいており、今回は下記の画像のようなご当地おやつを頂きました!
おやつスポンサーの皆様ありがとうございました。どれもおいしくいただきました!
JANOG51 おやつセット!
懇親会
今回の懇親会は感染防止対策により着席での開催ということで数に限りがあり超熾烈な先着争いでした。申し込み当日はアクセスが殺到してわずか数分で売り切れ、おまけにチケット販売サーバがダウン。後日に初回当選者のキャンセル分の販売があり再チャレンジで見事に村上がチケットをゲットしました!懇親会当日は好きなところに座るビュッフェスタイルで両隣の初見の方と会話を楽しむことができました。ただ着席ということもあり以前の懇親会のように多くの方々と会話することができなくてちょっと寂しく感じました。。次回からは立食スタイルに戻ることを願ってます!ちなみに大本は会場でお会いした方々との会食に混ぜていただき、様々にお話を伺え、大変有意義な時間を過ごせました。
まとめ
リモート参加もいいけど、現地参加はもっと良いよ!
以前のJANOG49鹿児島でもまとめで同じことを書きましたが、直接対面して会話できる、相談したい、話したいと思っている人々がこぞって現地に来ていて、特別に会う約束などしていなくても会場でばったりお会いできて直接対話が出来るというのは、本当に素晴らしい機会だと思います。
今回、私の場合ですと、DNS周りのことで悩んでいることがありましたが、現地で協賛ブース巡りをしている最中に他社のDNS関係者とお会いできまして、技術的な悩み事を立ち話で相談したり、お付き合いがしばらく途切れてしまっていたお客様と再会して、またお仕事の話を進めることが出来たりと、メールやチャット、リモートMTGだとその話題のために時間を作ってもらう、ということで構えて堅苦しくなってしまうところも、「現地に来て参加している仲間」という雰囲気や、直接会って雑談ベースからの会話が、緊張を和らげてくれて話しやすく感じます。
Peeringについてもメールではなかなか進まなかった交渉が、対面したらすんなり受け入れてもらえたりということもあるようです。
今回のテーマに沿って考えると、「繋ぐ」が本質であるネットワーク技術で、自分と誰かを繋ぐための"一歩"を踏み出せる。
JANOG1では133人だった参加者が今や1000人を超えるイベント規模に成長しています。
JANOGのコミュニティという場をうまく活用して、よりインターネットが楽しく、人と人との繋がりがより一層広がっていったら良いなと感じてます。
次回のJANOG
次回のJANOGミーティング「JANOG52」は九州は長崎!
長崎県立大学様の呼びかけによってイーサイド様、長崎再興様の3ホスト合同での開催になります。
日程は2023年7月5日~7日と、七夕ですね。コロナがもう少し収束して、現地でお会いできる人がもっと増えることを願っております。
また次回、長崎でお会いしましょう!