JANOG50へスタッフ参加してみた!
こんにちは。ブロードバンドタワー ネットワーク技術グループの丸です。
今回はJANOG50へスタッフとして参加してきましたので、現地の様子や、スタッフの活動内容についてお話できればと思います!
JANOGとは
JANOGミーティングとは
開催地について
今回は函館での開催ということで7月中旬でしたが非常に過ごしやすい気候でした。半袖だと夜はちょっと肌寒いかも…?
会場は函館アリーナです。
メインアリーナと武道館に分かれており、構内は収容人数も多く設備も整っています!(過去にはGLAYがライブをしたこともあるとか)
講演はメインアリーナと武道館(A+B)で平行して行われました!
サブアリーナは協賛ブースとなっておりまして、当社は前回のJANOG49に引き続き、今回もダイヤモンドスポンサーとしてブースを展示させていただきました!(中央入口から協賛ブースへ向かうための階段を昇った正面)
スタッフとしての活動内容
JANOGスタッフは主に下記チームで構成されていて、丸・上原がそれぞれ所属していたチームの活動内容についてお話していきたいと思います!
丸パート
改めまして、ネットワーク技術グループの丸です。今回はスタッフとしてJANOG50に参加してきました。
まずは、それぞれのチームの役割について簡単に説明します。
■プログラム委員(PC)
・本会議で発表されるプログラムの選定
・登壇者とプログラム発表内容を調整
・本会議当日のプログラム進行サポート
■企画編成委員(Org)
・本会議場の運営
・リモート配信の運用
・Webサイト運営、広報等
■NETCON委員(NC)
・NETCONの問題作成し、その実行環境となる基盤環境の構築、運用
■ネットワークチーム
・JANOGの会場ネットワーク構築
・当日のネットワーク監視
・会場のネットワーク機器設営、ケーブル敷設等
この中で私は、企画編成委員(Org)として参加させていただきました。
こちらはJANOGミーティング開催に向け、広報や、Webページの製作、ニュースレター等の作成をし、盛り上げていくことが主な仕事です!
Orgチームの主なお仕事をいくつかお話しします。
開催当日の3ヵ月ほど前から招集され、Webページのやニュースレターの作成を少しずつ進めます。
JANOG50のWebページはWordPressを使って製作していて、参加者の方々にとって必要な情報等を随時書き足していきました。
また、ニュースレターは講演予定のプログラムを参加者の方々へ向けてあらかじめ紹介するというものです。
プログラム委員の方や登壇者の方と連絡を取り、一度発表内容についてインタビューしまして、その内容を元にニュースレターを書かせていただきました!
発表内容はもちろん、登壇者の方のJANOGミーティングに応募した動機や、当日はどの様な議論をしたいと考えているのか等、登壇者の方目線の内容を紹介しており、新鮮で興味深いものとなっていると思います。
こちらは、Twitter,facebookでもJANOGアカウントにて広報を行っています!
JANOG当日は主に会場、オンライン配信の映像や音声周りの面倒を見ていました。
JANOG50では現地での発表と同時にオンラインでもリアルタイムに配信を行っています。そのため、現地とオンライン両方の音声、映像を気にしつつ映像のスイッチングなどを行わなければならないのが少し大変でしたね。。
最後に
Orgチームとして活動してきましたが、新規参入者にとって非常にやりやすい環境だなという印象を受けました。
JANOG開催までは隔週でスタッフMTGが行われ、そこで各チームの仕事内容の確認、進捗の報告等をします。それらが終わった後に任意で所謂オンライン飲み会のようなものが開かれるのですが、その場を使って、スタッフ同士で交流をしたり新規の方がベテランの方に仕事の進め方を教わったりと、新規参入者にとって馴染み易い環境で自分も無理なくスタッフとしての仕事をこなしていくことができました。
スタッフとして一度参加してみたいけど、右も左もわからなくて心配だという方がいましたら、そこはご安心ください。ベテランの方々が優しく教えてくださいます!
上原パート
初めまして!
ブロードバンドタワー ネットワーク技術グループ(通称:ネ技) 上原です。
私はネットワーク構築チーム(チームIQLA)へ参加しました。
チームIQLAでは来場された方々には快適にJanog50を楽しんで頂く&面白いものを作ろう!のスローガンの元にJanog50のホストであるインターネットマルチフィード株式会社様と学生中心にチームIQLAは構成されております。
チームIQLA内はいくつかのグループがあり、私はIQLAのγ(ガンマ)へ参加してました。
γではクラウド/サーバーを担当するグループとなり、会場NWを運用する際に必要となるSWやWifi機器の監視を行う用のサーバ構築を行っておりました。
各チーム紹介
γが有るということはα(アルファ)やβ(ベータ)があるということで。。。
・α(物理チーム):UTPケーブル作成&会場敷設
・β(Wifiチーム):APの設計構築
その他にも・・・
・アプリ:IQLAレーダーの作成
...etc
今回作成した監視基盤について
監視基盤は全てGCP上で動いており、2種ございます。
1つ目:zabbix
2つ目:Kubernetes Cluster上で作成した監視基盤 (Web UIはGrafana)
なぜ監視基盤が2つもあるの??
監視するだけならzabbixだけで十分です。
しかし冒頭でも記載した今回のスローガンである"面白いものを作ろう!"がここでも活躍します。
普段の業務でも監視基盤に関してはzabbixを運用しておけば!!のケースが多いからこそ、普段とは違う基盤を作ってみる&使ってみる!とある種、作成者側のお楽しみに近い意味合いで2つ目が用意されていました。
上図をご覧いただくと左側(白い画面)がzabbix、右側(黒い画面)にGrafanaを常時表示し、アラート発生時には飛んでいける体制になってます。
左右2つの画面で表示のされかたに違いはありますが基本的には全く同じ結果を表示してます。
実はこんなことが・・
会場NWを構築する際に利用するUTPケーブルはIQLAメンバにて自作してます。
その際、鉸めが甘くNW機器へ結線してもリンクアップしない!やリンクは上がるけどフラップして通信できない!等が多発しました。
また、会場である函館アリーナはメインアリーナには2階席などもあり、とても大きな会場です。
そこでUTPケーブルの最大伝送距離を思い出して頂きたいのですが、、、
最大 100mです!
大きな会場+2階席等を考慮すると、100mなんて超えてしまいます。
構築日として1日、Janog50直前に設けましたが、おそらく鉸めの甘さ+会場のサイズ感のダブルパンチにより各所でAPが疎通が取れず孤立していました。
鉸め直したりコネクタ部分(RJ45)を交換等行い何とか解決はしましたが既製品のUTPケーブルを利用していると中々経験ができない貴重な体験をできました。
さいごに
通常業務では触る事の少ない技術や他社さんの方と近い距離で話せる貴重な機会になるのでJanogへのスタッフ参加はとても刺激的でいい経験を持ち帰れました。
今後、部署へ新人が来た際にはおすすめしたいです。
まとめ
今回はJANOG50にスタッフとして参加してきました。
一般参加との大きな違いは、JANOGミーティングの裏側を知ることができるという点にあるのではないでしょうか。
例えばですが、会場のネットワークにしても前日の遅くまでネットワークチームが構築+トラブルシューティングを行っていただいて、最終的には安定したネットワークを提供していただきましたし、Orgチームでも当日は配信や会場の音声に常に気を配り、問題があれば早急に対応していただきました。
そういった裏の努力があって一つのイベントが成立しているというところはただ参加するだけでは知り得ない部分です。
スタッフを体験することで、今までとはまた違ったモチベーションで今後のJANOGへ参加することができるのではないかと思います。
また、一つのイベントを盛り上げるために集まり協力した仲間同士では、
通常の業務で知り合う場合とは異なる、深い信頼関係を築くことができました。
ネットワークというものは企業同士の様々な繋がりによって成り立っています。そういう意味でも横の繋がりが非常に強い業界ですので、このような関係性を築いていくことは、今後自分の業務にも繫がってくる部分があるのではないでしょうか。
終わりに
まだ、一度もJANOGスタッフをやったことがないという方は、一度経験してみてはいかがでしょうか。
特に若手の方々にとっては人脈作りやネットワークの業界感を掴むのにも最適な機会だと思いますので、非常にオススメです!!