ブロードバンドタワー「第1サイト(大手町)」の受付とその周辺、また会議室を改装した話

―東京 大手町
ブロードバンドタワーの第1サイト(当社のデータセンター名称)は、安室奈美恵「NEVER END」の発売と同年月の2000年7月に開設してから、今年で約22年。
ちなみに、沖縄サミットで日本が世界から注目され、2000円札が発行されたのも2000年7月でした。

データセンター業界で言えば、恐らく結構大先輩なデータセンターであり、また、インターネット黎明期に誕生した当社第１サイトは「データセンター業界の先駆者」だと自負しております。

はじめまして。 ブロードバンドタワー データセンター技術本部の輿石です。

―2000年

当社第1サイトが開設した年、「IT革命」という言葉が新語・流行語大賞を取りました。
IT革命はインターネットを急速に普及させ、当社第1サイトも、インターネットを支えるデータセンターとして、堂々の開設であったと思います。

そこから22年の月日が経ちましたが、実は第1サイトの受付とその周辺、また会議室に至るお客様機器に直接影響しない付帯設備はほとんどサイト開設当時のままでありましたので、やはり経年劣化も含め細かい所から目立つ所まで、老朽化が目立っておりました。

今回の改装は、これからの第1サイトの再出発と捉え、お客様への更なる利便性向上、今の時代に合ったデータセンター付帯設備環境の構築、また併せて経年劣化箇所の修繕を行う事を目的にスタートさせました。

モニタと造作壁

今回の改装の内、お客様から目につき印象として一番変わるのは、受付に設置されている造作壁と大型モニタの交換になります。

今回、「今までよりも大きな画面にして、モニタ画面の両脇に設置していた紙面でのご案内をデジタルでの掲示方法(次項にて)に変えよう！(【写真1】)」と、モニタの交換だけでなく、造作壁ごと作り直す事にしました。

 また、造作壁の表面部分は、当社の受付でも特に大きな印象を持つステンレス調に造り替え、印象をガラリと変えました。

【写真1】改装前の造作壁とモニタ

【写真2】改装中 モニタ壁を全て撤去

【写真3】改装後の造作壁とモニタ

デジタルサイネージ

造作壁のモニタ画面 両脇に設置していた紙面でのご案内は造作壁から撤去した上で、お客様の目線に入り易い、受付カウンターに10インチのデジタルサイネージ(【写真4】)を設置。

更に、臨時のお知らせ等は受付の防弾ガラス面に貼ってご案内していたのですが、こちらもまとめて、デジタルサイネージで掲示出来るように変更しました。

 デジタルサイネージでは、常時流したいお知らせと、臨時で流したいお知らせを、遠隔地から臨機応変に内容変更できる環境にしましたので、現在当社でも取り入れているテレワークという働き方でも、内容変更と新規掲示がどこからでも出来る上、掲示物を作成する紙を消費する事がなくなるため現代に合っていると感じます。

 【写真4】デジタルサイネージは受付中にお客様から見易い位置に設置されています

受付内の照明

受付内部は背面に黒いガラス壁を背負い、一部光ファイバーで光るデザイン(【写真5】)が施されています。

ここ数年しばらく光らせる事自体をやめていたのですが、この度、暗い印象の受付空間をデザイン的にもお客様の目にも美しく映る様、光源機器をLEDに変更し、移り変わる七色の光を復活させました。
昼夜問わず、データセンターに来館されるお客様に、昼夜問わず七色に光るデザインで少しでも癒されて(？)頂きたく思っております。

【写真5】桃 青 緑 黄 赤…色が変化します

受付のLED

併せて、受付の要所でLED照明を駆使する事で「いい感じ」の雰囲気にしたいと考えました。

「いい感じ」にする為に、LEDを受付カウンター下と造作壁の外周部へ設置。
また、光の演出を出来るだけ有効にさせる為、様々な都合で完全ではありませんが、窓の遮光施工を行いました。

【写真6】受付カウンター下からLEDの光が

壁の塗装

サイト開設から22年の歳月は、日々清掃をして綺麗に務めていても、色合いなどの劣化や、要所に渡る目立つ傷などが隠しきれませんでしたので、壁全体の補修をし、再塗装を行いました。(【写真7～9】)

【写真7】受付ベンチ

【写真8】コロケーションまでの通路 その1

【写真9】コロケーションまでの通路 その2

会議室のブラインド

第1サイトでは、事前利用申請の上お客様も ご利用頂ける会議室が2つ(当社では「Stage1」「Stage2」とよびます)があります。

この会議室は、サーバ室区画内に配置されており、データセンター見学に来館して頂いたお客様にサーバ室の一部が見える様、部分的にガラス張りの会議室になっております。

ただ、このガラス張りの影響で、会議室内にサーバ室内の機器の音が入り、「シャーシャー、シャーシャー」正直かなり気になる所でありました。

 「気になる」を少しでも解消する為、今回の設備交換で薄いロールカーテン(【写真10・12】)をメーカ新製品(設置時)の吸音縦型ブラインド(【写真11・13】)に交換いたしました。
吸音縦型ブラインド効果で、以前より騒音は軽減されたと思います。

もう一回記載しますが「以前より」です！

【写真10】改装前 Stage1

【写真11】改装後 Stage1

【写真12】改装前 Stage2

【写真13】改装後 Stage2

会議室モニタとホワイトボード

もともとStage1にはモニタ自体の設置がなかった為、入口近くの壁面に新設し、ホワイトボードも新品の物に交換(【写真14】)。

さらにStage2では、もともとあった古いモニタを撤去し、新しく書き込みができる大画面タイプ(【写真15】)に交換した事から、大変便利にご利用頂ける様になりました。

【写真14】Stage1に新設されたモニタ と ホワイトボード

【写真15】Stage2に書き込みができる大画面タイプモニタ

会議室その他

Stage1、2とも壁の再塗装を行いました。
また、お客様のご利用頻度が多いStage2では、椅子も新品にしております。

まとめ

大手町におけるインターネットのトラフィックは日本の約9割を占めます。それらを支えているデータセンターの中の一つが、当社の第1サイトです。

IT機器に直接関係する設備はもちろん重要なのですが、受付等、お客様がサーバ室内作業以外で利用するデータセンター付帯設備、意匠も重要だと考えています。

当社では、お客様が快適にデータセンター内作業を行える様に、引き続き斯く斯くの向上に努めて参ります。

 

当社「第1サイト」見学希望のお客様はこちらから、よろしくお願いします。

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