minetestサーバをルータなしでPPPoE接続する
最近すっかり投稿をサボっていましたが、その間にじつはminetestサーバのHDDのI/Oエラーでワールドデータが死んだり、近所の架線が切られて4日間ネットが不通になったりと、いろいろトラブル続きでした。
linuxmintサーバ(macmini)を無線LAN接続で、子どものゲームプレイ用も兼ねるというやり方でそれほど不具合もなくネットワーク上の他の子どもなんかともminetestを楽しんでたわけですが、子どもが意外にも飽きずに、なかなか熱心に取り組んでいるので、せめてサーバと独立させて、60fpsで動くくらいの環境を与えてやろうということで、メルカリでoptiplex7010を5千円くらいでポチって、余ってたi5-3470を載せ、メモリ増設などして、子ども専用機とし、従来のmacminiはサーバ専用にして、ルータに有線LAN接続しました。
【いまさらながらoptiplex7010のCPUを換装】
https://note.com/bbp3110/n/n1ebf30a467e7
V7mapgenで新たなワールドをスタート
この際、旧ワールドの再建は諦め、新たに以前断念したV7マップジェネレータで1から再出発することにしました。
V7を断念したのは、鉄鉱石があまりにも見当たらないのを勝手にバグだと思いこんだからだったのですが、調べてみるとじつは仕様だったようです。
【Ores】
https://wiki.minetest.net/Ores
少なくとも-128まで掘らないと鉄鉱石が出てこないなど、V6に比べて全体的に鉱石採掘のハードルがめちゃくちゃ上がってます。
それでも、V7とetherealというmodの美しいバイオームと豊富なnodeは是非体験してみたかったので、鉱石入手困難には目をつぶることにしました。
V7導入にあたって気づいたのですが、これまで採用していたmod「Experimental Villages Mapgen(mg)」を入れると、せっかくのV7のバイオームがほとんど無効化されてしまいます。
これではV7を導入する意味がないのでmgは除外し、代わりに「native villages」というmodを入れたところ、自然に建物やそこに住む村人が生成されるようになりました。
minetestではこのようにmodやマップジェネレータの相性があって、組み合わせによっては、せっかくの仕掛けが全然機能しないなんてことがよくあるので、そのあたりの研究も必要になります。
さて、こうして新たなサーバ環境とワールドも整い、息子のマシンも快適になった矢先、今度はルータが死にました。
これはポートを開放できないDS-liteとべつにPPPoE接続を確立するためにつないでいたものです。
【minetestのサーバ立ててみた】
https://note.com/bbp3110/n/nca2ba3b69378
これでネットを隔てた子どもがサーバにアクセスできなくなってしまいました。
ルータを買わないでサーバをPPPoE接続
これだけのためにまたルータを購入するのもなぁ…しかし、ダラダラと続く「緊急事態」下でなにかと制限の多い生活を強いられている子どもたちが、せっかく楽しんでいるのに、「できなくなりました」では申し訳ない。
そこでふと思いついたのが、端末からルータを介さずに直接onuにつないでppp接続できるんじゃね? そういや昔はTCP/IPの設定とかやってパソコンにプロバイダのユーザーIDとパスワード入力してたじゃないか…。
で、ぐぐってみると、やはりONUにパソコン直結して、PPPoE接続できる「pppoeconf」というツールがすでにlinuxmintに入っていることがわかりました。
システムの変更はこうなります。
以前の接続、
ONU
|
PPPoE接続ルータ→minetestサーバ
|(IPv6パススルー)
DS-lite接続ルータ→通常使用のクライアント
から、
ONU→minetestサーバ(PPPoE)
|
DS-lite接続ルータ→通常使用のクライアント
というシンプルなシステムに変更。
こちらを参考に、
http://blog.livedoor.jp/nokofuku/archives/596799.html
ターミナルからpppoeconfを立ち上げ、プロバイダのIDとパスワードを入力します。
/etc/NetworkManager/NetworkManager.conf
の、managed=false
を、trueに変更。
再起動したらみごとPPPoE接続できました。
wifiがonになっていると、そちらにつながってしまうので、ネットワークマネージャーでPPPoEを優先にするか、wifi接続をオフにしておきます。
問題はこれでDS-liteのルータの方もちゃんとつながっているのかですが、結果は大丈夫そうでした。
むしろこれまで古いルータからブリッジしていたことで起こっていた速度低下もなくなりさらに快適になりました。
これができるなら最初からこうしていればよかった。
じつは、ウチのonuはもともとルータ機能付きのHGWで、回線のIPv6化のときに不要になったので、無線LANカードとともに廃止したのですが、機器はonu機能だけを残し、そのまま同じものを使っていました。
【楽天ひかりIPv6化からひかり電話解約まで】
https://note.com/bbp3110/n/nec83737080c7
ルータ機能がなくなったただのハブなので、なんとなく2ポート同時にネット接続できないような勘違いをしていたのですが、この場合、つないだ機器毎にそれぞれ別のグローバルIPが与えられてれいるから可能なのでしょうか。
ほんとうにこれで問題がないのか、正直まだ自信ないところもありますが、現状ではふつうに機能しております。
セキュリティ面でも、なんとなくポート開放したルータと普段使いのルータが繋がってるより、ほとんどminetestサーバとしてしか使わないパソコンが独立して繋がってる方が安全な気がするし。
とりあえず、お金を使わずシステムがシンプルになって、DS-liteのボトルネックが解消されて、子どもたちをがっかりさせなくて済んだので、ほっとしております。