OTA(予約サイト)のGoToが動き出したが…
yahooトラベルなど、きのういくつかのOTAがGoToトラベルキャンペーンのクーポン販売を開始したようだが、7月27日付で楽天トラベルのアナウンスも更新されていた。
それによると、延期以来明確な開始予定日は発表されていないものの、いちおうやる方向で準備を進めているようだ。
ようやっと、全体の流れが見えてきたといった感じだが、yahooトラベルに加入していないウチとしては、楽天トラベルがやりだしてから乗っかる程度でよさそう。
開始時期は、日本旅行業協会のサイトにて『 GoToトラベル事業への宿泊事業者としての情報登録(本申請)』というのをフォームでできるようになるのが7月31日からということなので、それからでも遅くはないだろう。
https://www.jata-net.or.jp/gttravel/2020_gtapplicationlist.html
おそらく楽天トラベルもこれにあわせてクーポン販売を開始するのではないだろうか。
利用者、宿泊施設双方にとって、この制度を利用するなら、やはりOTA経由でやるのが一番わかりやすくて手間も少ないと思う。
証明書類をお客さんが自分で集めて当局に申請し、後から還付を受けるなんてことを、あまりやりたがる人はいないだろうし、正直トラブルの予感しかない。
宿としては「ウチでは直予約でこの制度を利用できません。指定の予約サイトのクーポン利用のみです」というスタンスをお客さんに対して明確にしておくことはトラブル回避に必須であろう。
夏休みといっても例年より短いのだし、今の感染拡大状況をみても、この雰囲気で一気にキャンペーン使って旅行する人が増えるとも思えない。
事業期間は来年の3月末までだし、事業規模からいってもそうそうすぐに売り切れるものでもなさそうだから、あわてることもない。
資金繰りが予断を許さないようなところはともかく、もともと低コストでのんびりやってるウチみたいな個人経営の小規模施設や、まして一般の旅行者は、あまりこれに振り回されないで冷静にリスクと利益をみて、個人の判断でやればいいでしょう。
それより団体ツアーや修学旅行などの大人数のグループに関しては、実際問題、感染拡大リスクをコントロールできないと思うので、それ自体が抑制されるような実効性のある対策をちゃんとやらないとまずいことになるんじゃないでしょうか。
個人的にはもともと団体旅行とか集団で行動する事やそれをみるのも嫌いな質なので、コロナと関係なく、スーパーの食品コーナーで、いつまでもひとところに固まって大人数で騒いでいるような旅行者は根絶してほしいと内心思ってますが…。
いずれにせよ、これからの時代、感染拡大リスクや地域住民の感情をコントロールしながら観光という文化経済をいかに維持していくかということは、しっかり考えていかないといけないですね。
コロナ以前のインバウンド景気は、やはりすでに崩壊したバブルであって、ほとぼりがさめればまた元通りというものでもなさそうだ…という認識は今後徐々に拡がっていくと思います。
ゆっくりいきましょう。