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【ネタバレ注意】THE FIRST SLAM DUNKの竹中先輩から学ぶ人間の本音

連載終了から26年の時を経て、
日本からアジアを巻き込んでいるスラムダンク旋風。

同じ内容なのに、結末を知っているのに映画館に何度も足を運んでしまう魅力がある、正に伝説となる作品である事は間違えないだろう。

そんな中(ここからネタバレ注意)

私は1人の人物にフォーカスしたい。
それは全国制覇を胸にチームメイトと衝突しまくっていた、湘北の大黒柱赤木。
その赤木を、目の敵にしていた、本作の映画にて登場した竹中先輩だ。

もじゃもじゃのアフロのような髪型をし、自分にもチームにも厳しい赤木を腫物扱いしている。

原作漫画を知る人は
『お前とバスケするの息ぐるしいよ』

と言われたシーンを思い返す人も多いだろう。
しかし、唯一無二の理解者である、木暮の支えもあり赤木は自分のスタイルを湘北で貫き通せた。

映画の中では竹中先輩は非常に悪者ような形で表現されているが、現実世界では自分自身も含め竹中先輩と同じ行動はせずとも、同じ考えになるような人は多いのではないだろうか?

独立された方など、痛感するのは
びっくりするほど、ひとりぼっちになる。

今の時代は、誰もやっていないサービスを提供する事を求められる時代なので、批判は当たり前。

あいつが上手くいくわけない。
何やってるかわからない。
怪しい事やってるんじゃないか?

散々な言われようもした人も多いのではないだろうか?

実は竹中先輩とは、一心不乱に業界の頂点を目指す、異端児を忌み嫌い、頑張る人に目を背けたくなる26年間の時を経た、あの時ブラウン管と原作コミックを食い入るように読んで見ていた、私達の心が具現化された存在ではないかと私は思う。

だけど心配しなくて良いと思う。
それが人間であり、ぶつかった人間が本当に結果を出した時、あなたをその人と向き合う事ができる。

映画の中で、赤木の思い出の中に出てきたあの竹中先輩は、湘北vs山王線の、あの会場にしっかり応援しに来ている。一瞬しか映らないシーンであるが、目をこらして観客席が湘北を応援し始めた所を見てほしい。

ぶっきらぼうな顔でコートを見つめるその顔から
あなたはきっと何か大切なものを気付かせてもらえるはずだから。