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自然環境リテラシーとは

第5回 2021年12月27~28日 @古里海岸キャンプ場

『自然環境リテラシー』とは、三重の豊かな自然環境を総合的に理解する能力、自然環境が私たちに与える影響を理解し、同時に私たちが自然環境に与える影響についての基本概念を理解する能力である。そして、理解したことを他の人にわかりやすく正しく伝達し、三重の自然環境資源について広い知識を活用して、魅力の発信、環境を楽しみ、守り、持続的に保護していく、等、責任のある行動をとれることである。三重大学環境リテラシー学要項より

上記の文は、本講座である環境リテラシー学の要項から抜粋したものです。全5回の自然環境リテラシーの実習ですが、この回をもって無事終了しました。

どうも、しのです。(さっきぶりですね!)今回で私の自然環境リテラシーの実習レポートも最後ということで、自然環境リテラシー学の要項抜粋からスタートしました。今回も海でに実習でしたが、今までの尾鷲の海ではなく、紀北町の古里海岸から出艇しました。今回の私の目標は、全5回の自然環境リテラシーの実習の総括です。最後にこの講座に参加した目的や参加して得られたものについても書きたいと思います。

1日目(2021.12.27.mon)

メインプログラムのシーカヤックを1日目からやる予定でしたが、前日からの悪天候の影響で午前中に集合する予定が、午後3時に集合という波乱の幕開けを迎え、アウトドア初心者にとっては不安すぎるスタートでした。さらに、シーカヤックは夏の実習以来ということで約半年ぶりなのに加え、今回は冬という条件が追加され、アウトドア初心者はさらに不安に、、、。

この日はシーカヤックできるはずもなく、夜ご飯と温泉、さらに海外で1か月のカヤック&キャンプ生活経験がある柴田さんからお話を頂きました。

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まずは、カヤックの由来から。カヤックは元々エスキモーのアザラシ猟などのための乗り物だったって知っていましたか?狩猟がスポーツやアウトドアになっている1つの例です。(ちなみに今、北京でやっている冬季オリンピック種目のバイアスロンも狩猟が起源になっていることをご存知ですか?)柴田さんは、1か月のカヤック&キャンプ生活に組み立て式のカヤックを使われたそうです。柴田さん曰く、普通のカヤックと同じように漕げるとのことですが、アウトドア初心者からすれば想像もつかないようなことですよね、、、。1か月もそんな生活をしていると様々な感覚が身につくようです。陸から沖に吹く風の危険性だったり、その日1日の気温の感覚、潮の流れを計算すること、霧の中でコンパスだけを頼りに進む感覚など、私にとっては初めて聞くようなことばかりで新鮮なお話でした。

夜には降るような星空も見ることができます!なかなか見られない光景で、人間はあまりにも綺麗なものを見ると何も言葉が出ないんだなと身をもって感じました。私のスマホでは綺麗に取れなかったので他の方の写真をお借りします。実際はもっと、本当に降ってくるような星空です。

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2日目(2021.12.28.tue)

朝のブリーフィングの後、9時に出艇しました。前日、海に出れなかった分、久しぶりのシーカヤックに少し緊張しましたが、漕ぎ始めると「こんな感じだったよな」といった海に出て漕がないと味わえない、自分の手で漕いで前に進む気持ちよさを徐々に思い出しました。

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浜に上がってからは、昼食をとって、少し海図レクチャーをして頂いた後、古里海岸に戻るために出艇しました。途中、前日からの流れで波が荒くなり、うまく戻れず、違う浜に上陸して山道を歩いてキャンプ地に戻るということがありました。このようなハプニングもアウトドアならではですよね。アウトドアには困難や思い通りにいかないことがよくあるいい経験になりました。

まとめ

前回の大台町での実習でVerdeの野田さんがおっしゃっていたことが今でも頭をよぎります。「自然を好きでいてください。そして自然に好かれてください。自然に選ばれてください。」聞いた時は、寒さのために、テント泊できなかった人のことを言っているんだなと思っていました。しかし、今回の柴田さんのお話や第3回のキャンプ inn 海山の方のお話にも、つながるところがある気がしました。自然をもってして私たちを迎える側の方々は、自然を好きな人、そして自然に好かれる人・選ばれる人を迎えたいのです。それは、人間と自然の共存を目指すうえで欠かせないことだと自然を間近で見てきた人は感じるのではないでしょうか。このリテラシー学を取ったきっかけは、ただただ楽しそうだったからです。想像以上に自然は私たち人間に厳格で、でも優しく受け入れてくれるような感覚も覚えました。自然の中で活動することには危険が潜んでいること、それを防ぐためにしっかりと準備して必要最低限の知識は備えること、さらに楽しむためにはどうすればいいか。どれも、今思えば自然に好かれる人・選ばれる人には必要なことなのだと分かります。

「日本でこんな活動を行っている大学はなかなかない。本当に珍しいことなんだ。」という言葉をこのリテラシーの中で聞いた覚えがあります。このような日本の現状の中、この活動の内容や意義を伝えることが非常に重要なのだと感じます。だからこそ「リテラシー」なのでしょう。学科の授業で紹介されて、楽しそうだなと興味本位で申し込んでの参加から、個人的には準備や日程的にほかのこととの両立が難しい時もあり、大変と感じたこともありました。でも、それ以上に貴重な体験ができました。個人的には、今後、地球環境について考えていく上で、守りたい自然像が見つかったことも大きな収穫だなと思います。

最後に

坂本先生をはじめとしたリーダーやインストラクター等の方々のサポートなしでは実施できませんでした。体調面から技術面まで様々なサポートありがとうございました。また、このリテラシーに賛同し、協力して下さった皆様もありがとうございました。各方面への感謝をもってこのレポートを締めたいと思います。そしてこのレポートを読んでくださった貴方も。ありがとうございました。

ではまたどこかでお会いしましょう!ありがとうございました!

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