2-2.日本における「親子関係」_その1
前回の記事では、「親」になる権利、重視される「血縁」という関係とそれに対する疑問・違和感について述べた(本当に内容のない記事だった)。
今回と次回の記事では日本社会における親子関係を、「親」という立場にフォーカスしながら記述していく。
今回の記事では、親子関係の間に血縁関係を有する(ことが多い)パターンの親子関係のうち、生殖上の親について記述する。
【生殖上の親】
子が欲しいと思う男女のカップルを前提として、母親の持つ卵子と父親の持つ精子で受精卵となり、母体の子宮に着床し、妊娠となる。ここでの母体は母親だ。その後、胎児が子宮内で成長し、出産を経てこの世に生まれてくる。日本においては、この形の関係を大前提として、(法律婚、事実婚、婚外子関係なく)親権や扶養義務などが議論される。「子どもが欲しい」という発言において詳しく説明しなくとも連想される筆頭の親子関係であり、所謂”一般的”と称されるような親子関係なのだろう。
果たして一般的なのか?マジョリティとなるかもしれないがそれが果たして普遍的なのだろうか。
生殖上の親だけが「親」ではないと筆者は主張したい。次回記事からはそれらについて記述していく。
お読みいただきありがとうございました。
凡七