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ジャズの演奏をし始めたときに師匠に「大事にしなさい」と言われ続けたこと

私宇津木紘一がジャズを始めたのは19歳のときです。
ヴォーカリストだった私がサックスを始めた当時のことは、こちらの記事に少しだけ書いていますのでこちらもぜひお読みください。

全く演奏できなかった私へのサックスの師匠の高橋厚雄氏の最初のレッスンは、ジャズの音源をたくさん聴かせてくれることでした。当時私はアルトサックスしか持っていなかったのでアルトの音源を教えてもらいました。

その中で当時の私はCannonball Adderley,Phil Woods, Paul Desmondが特に気になり、授業後に音源を音源をすぐ買いに行ったのを覚えています。

その後本格的にレッスンが始まり、ずっと同じことを指摘され続けました。
それは「タンギング」「リズムの感じ方」です。

「タンギング」は:サックスを演奏するための技術の1つで、舌をリードに当てて音にニュアンスを出すものです。

(リードは葦の仲間のケーンという植物を加工したもので、これをマウスピースに装着して息を使って震わせて音を出します。詳しくはサックスメーカーでもあるYAMAHAさんのこちらの記事をご覧ください。)

私が高橋氏から教えていただいた「タンギング」は:[2, 4, 6, 8のようにウラ拍でタンギングをする] ということでした。
 
ウラというのは、
例えば4/4拍子の場合は:1小節の中に4分音符が4つという意味で、8分音符で数えると1小節の中に8分音符が8つ入ることになります。

ジャズのタンギングの基本として、この「8つの8分音符の2, 4, 6, 8のとき」にタンギングをするということです。このタンギングをすることで、フレーズのノリが出てきて良い感じになります!

私は高橋氏のレッスンではほぼこの「タンギング」についてのことで、何年にもわたって指摘を受け続けレッスンしていただきました。
どれだけ「タンギング」が重要かということを身に染みて学びました。

ジャズのように演奏したいと思っているのに、
「ジャズ的なフレーズを吹いているのになんだかジャズっぽくない」とお悩みの人は、このタンギングのやり方をぜひ試してみてください!


次に「リズムの感じ方」について。
このテーマはとても難しく、音楽をしている全員の永遠のテーマだと思います。

「タンギング」と同様に、この「リズムの感じ方」についても高橋氏から長い期間レッスンの中で指摘されました。
さまざまなジャンルでリズムの特徴は多少違いがあると思うので、ここでは「ジャズ的なリズム」についてを議題にしようと思います。

といってもリズムのことを書いていくと終わらなくなるので、ざっくりと音源を紹介しながら書こうと思います。

ジャズは [4ビート] といわれるリズムが特徴的です。
簡単に大雑把にいうと、1小節のなかでベースは4分音符で演奏し(いわゆるウォーキングベースというもの)、ドラムはのハネるような(実際はハネているのでは無いですが)リズムを刻みます。

それらの上でサックス等はアドリブソロを演奏するのですが、
とにかく気をつけなさいと言われたことは「ハネずに、ハネさせずにイーブンの8分音符のように演奏しなさい」ということです。

サックス等の楽器がハネてしまうと「日本のお祭り」のノリのような感じになってしまってジャズにはならないんです。

「ハネずに、ベタッとしたイーブンの8分音符のように」ということを意識させるために、
・リズムの後ろの方をとらえて演奏する
ことを意識して、たっぷりと重くリズムを感じることを大事にしなました。

慌てて「前のめり」にならないように。
音符を長くとらえてたっぷりと溜める、
と同時に、
・リズムのノリの点を鋭く感じて音を出す。

という感じです。

参考となる音源をいくつか。
ジャズミュージシャンから、Norah Jones, Robert Grasoer, Branford Marsalis。
シンガーソングライターからLee Jin Ahを載せてみました。

今回は、私のサックスの演奏において「大事にしなさい」教えていただいたことの要点を書いてみました。
ご参考になりましたら、お読みくださりありがとうございました!

UN.a 宇津木紘一

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