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【3分読書メモ】インサイト実戦トレーニング(桶谷 功)を読んで

インサイト実戦トレーニング

■基本情報

書名:インサイト実戦トレーニング
著者:桶谷 功
出版元:ダイヤモンド社
出版日:2008年10月
ジャンル:マーケティング
読書メーター:https://bookmeter.com/books/13009478

書籍内容(BOOKデータベースより)

人は必ずしも、アタマで合理的に考えてモノを選ぶわけではない。ヒット商品のウラに、インサイトあり。消費者インサイトの第一人者が直感を“売り”につなげる具体的な方法を伝授。隠されたホンネがわかる「発見ツール」、買いたくなるツボを見つける「仮説ツール」、心のホットボタンを押す提案の「発想ツール」、今日から使えるツール満載。

■気になったポイント(引用文+コメント)

抽象的な言葉で、くくらないこと。「まるめない」こと。「まるめる」とターゲットの実感から離れて評論的になってしまいます。(中略)抽象的なインサイトからは、抽象的なプロポジションしか生まれず、ありきたりな解決案しか導き出せないからです。

<メモ>顧客のニーズに応えた商品を企画するなら、最終的に顧客の要望に完全に応えた”オーダーメイド商品”にたどり着く。しかし、パーソナライズはなんといってもコストがかかる。よって企業の多くは一定の基準に基づいた顧客層を設定し、彼らのニーズに応えた商品を開発しているのだ。

ブランドは、単なるモノという存在を超えて、人間と同じようなイメージや性格を持っています。いつ、どこで誕生したかといった生い立ちもありますし、洋服(パッケージやデザイン)を着ていて、話もします(広告コミュニケーション)。静かな落ち着いたブランドもあれば、おしゃべりで陽気なブランドもあります。

<メモ>自社のブランドイメージを正しく把握できないと、たとえ優れたマーケティング戦略やプロモーション活動であったとしても効果が半減してしまう。

一般に、成長している製品カテゴリーでは、消費者がすでにそれを「欲しい」と思っているので、新しい機能や競合製品との違いを打ち出すだけでよいのですが、伸び悩んでいる製品カテゴリーの場合は、そもそも「欲しい」という気持ちにさせるところから始めなければなりません。つまり、動機付けが必要なのです。

<メモ>「なぜその商品が欲しいのか」・「商品が欲しくなる理由」といった動機を、さまざまなプロモーションを通してターゲットユーザーに浸透させなければならない。

一時的な流行を追うのではなく、大きな時代の潮流をとらえることは、ビジネスに大きな成功をもたらします。その意味では、流行の底辺に流れている気持ちを見つけられれば、それが他のカテゴリー(商品ジャンル)で得た発見であっても、自分が担当しているカテゴリーに当てはめることができます。

<メモ>時代を席巻しているヒット商品やトレンド(流行)の根底に流れる共通点、いわば”ヒットの法則”を正しく捉えることができれば、たとえ他ジャンルからの示唆であったとしても、自らの関心領域に適用して新たなヒットの種に繋げることができるかもしれない。

【こんな人におすすめ】

・マーケティング業界に携わるビジネスマン
・マーケティング業界を本格的に目指す就活生
・ターゲットユーザーの購買意欲を刺激する心得を掴みたい人

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