赤面に「白ひげ!?」が生えるツアー
午後の授業でクロスカントリースキー&雪遊びを楽しみました。
午前中は雪、昼から天気が良くなり、青空の下での最高のスキー日和。
スノーモービルでコース整備した後、子どもたちがワイワイとグラウンドのコースに集まってくる。
はじめにタイム計測。そのスピードに驚いた。
グラウンド一周、約250mを1分6秒とかで滑ってくる。
子どもは体が軽くて雪にスキーが沈まないこともあるけれど、技術がなければこのスピードは出せない。
毎年、練習して積み上げてきた力は体の記憶として残っているのだ。
私もタイムアタックしてみた。
クロカンははじめてではないが、スケーティング走法はあまり練習したことがなかった。
スキーが沈む、ふらつく、半分で息があがるなど、苦戦した結果、
「1分37秒です!」
シーズン2回目としては、まずまずかな。
その後、森林コースに出た。
一周3kmの山あり谷ありの本格的なクロカンコースは、かなり体力を使う。速い子は30分程度で一周するそうだ。
途中、15~20度くらいの急な下りがある。通称「地獄の坂」と子どもは呼ぶ。
アルペンスキーのようにエッジをきかせたターンはできないから、直滑降でいくしかない。
スタンスを広めにして、ひゅーんと滑っていく。スキーが細いからバランスは不安定な状態の連続。
途中、雪に突っ込みそうになったが、無事に下まで到着。
子どもたちが滑ってくるのを待つ。ほどなく、
「きゃーあ!」「はははは!」「うわっ!!」
と悲鳴やら歓声がこだまする。
転んでしまう子もいるが、ははは!と笑っている。
挑戦しているから、転ぶのも楽しいのだ。
急な林道を上り、牧草地に出ると、太陽の光が雪を照らして、キラキラと輝いている。
子どもたちの笑顔も輝く、ステキな瞬間。
「ああ、これって授業じゃなくて、ツアーだね。」
長いコースを滑る中で、スケーティングにも慣れてきた。
チェックポイントでみんなが来るのを待っていた子たちは、スキーをぬいで雪の中に埋もれて休んでいる。
そして、記念撮影のあとは、スノーモービル体験ツアー。1人ずつモービルで森林コースに連れていく。
その間、サバイバル雪合戦やら相撲やらで遊ぶ子どもたち。1人雪原にたたずみアナザースカイを見ている子。雪原に体を埋めて遭難ゲームをする子、雪の塊をなげ続ける子。先生たちも巻き込まれて笑っている。
モービルで一周して帰ってくると、雪まみれで顔が真っ赤で「白ひげ」状態になっている。「かおさむー」とか言いつつ、呆然としている。その様子をみて、またみんな笑っている。
この瞬間をつくり出すために、毎週毎週、スノーモービルでコースを整備するのが伝統的に続いている。
こんな学校、日本にそうそうないでしょう。
先代の方々がつくりあげた文化を守り育てていくことが今の自分にできることかなと。
今は、なかなか遠くにいけないけど、ここにいるのがパラダイス。
そんな実感が湧いてくる一日でした。