見出し画像

現代人の存在意義

なぜ人間は存在するのだろうか。

――なぜ、人は死ななければならないのか。
そんな疑問を、今更ながらに考える。


それはきっと、答えのない問いだろう。
だが、それでも考えてしまうのだ。
そして、ふと気付く。
自分が、何のために生きてきたのかが分からないということに。
生きる目的も見出せないままに、ただ漫然と毎日を過ごしているだけだということに。
そのことに思い至り、愕然となる。


今まで、自分は一体何をしてきたのだろうと思う。
いや、違う。何もしていない。
ただ生きていただけだ。
そんな自分を自覚し、愕然とする。
同時に、自分の心の中に空虚さを感じる。
何かが足りない。そう感じた。


しかし、それが何なのかは分からなかった。
考えてみても、まるで分からない。
そんな自分に戸惑う。


だが、それも当然のことかもしれないとも思う。
そもそも、自分が何故生きているのかすら理解できていないのだ。
ならば、この胸に空いた空洞が何なのかなど分かるはずもない。……けれど、このままではいけないという焦燥感だけはあった。
漠然とした不安だけが募る。だからといって、それをどうすればいいのかも分からない。


自分の中で、何かが欠け落ちてしまったかのような喪失感がある。
なのに、それに気付かないフリをして日々を過ごす。
こんな状態のままでは駄目だと分かっていても、何もできない。


それどころか、最近は寝つきが悪くなったせいで余計に疲れやすくなっていた。
これではいけないと思いつつも、現状は何も変わらないままだ。
今日もまた、眠りにつく前に何度も寝返りを打つ羽目になる。










……眠ろうとしても眠れず、かといって起きていても特にやりたいこともないため、ぼんやりと天井を見つめていた。

(……あ)

すると、不意に視界の端に映ったものに気付き、そちらへと視線を向ける。
それを見て、思わず目を見開いた。




「サトちゃん、ツラ貸せや」




グレた世界線のキタサンブラック(ウマ娘)…?



……ああ、これは夢なんだな。
なんでまた競馬の夢なんか見てるんだろ。
でも、競馬場なんて行ったことないし、行った記憶も無いんだよねぇ。……まぁ、いっか。せっかくだし楽しんでこようっと。
パドックとかって、どんな感じなのかな

えーと、あの人が厩務員さんかな?馬を連れて歩いてるみたいだけど……。
うん、やっぱりそうだよね!よしっ、行ってみよっと♪…………
あれ?なんか様子がおかしいような気がするけど……気のせいかな?

あ、ほらほら!馬がいるよ!!
わぁ~、近くで見ると大きいね~。
それにしても、なんであんなに怯えてるんだろう? お腹の下辺りを触られて嫌がってるみたいだし……。……ん?ちょっと待てよ。

そういえば私、馬に乗ったことがないんだけど、どうやって乗ればいいんだろう?
……とりあえず跨ってみるしかないか。よいしょっと。
おっ、意外と簡単に乗れたぞ。ふむふむ、思ったよりも安定してるみたい。
さすがにサラブレッドだもんね~。しっかり調教されてるんだろうなぁ。
ん~、でもあんまり暴れたりしないから、まだ怖くはないけど、やっぱり少し緊張するかも。

……あっ、始まるみたいだよ!レースが始まる前のファンファーレだ!!うわぁ~楽しみ!!

パァンッ!

あ、馬が一斉に走り出した!!

……速いなぁ。さすがはサラブレッド。
う~ん、どの子が1着になるんだろう。……あ、先頭の馬が一番人気の子だ!すごい速さで逃げ切ってるし、このままゴールまで行っちゃうのかな。でも2番手を走る子もかなりいい脚を使ってるみたい。他の馬をどんどん突き放していくよ!

……残り200mくらいになったけど、まだまだ後続とは差がありそう。……あ、後ろから来た子が追い抜いていった!……と思ったらすぐにまた抜かしちゃった!?おおぉ、そのままぶっちぎりでゴールイン!強いなぁ。

それじゃあ次は私の番だね。頑張っていっきまーす! パカラッパカッ! おおぉ、予想外に早いスタートダッシュ。
さすがはサラブレッド。……いやいや、感心してる場合じゃないよ。ちゃんとついていかないと。
さぁ、最初のコーナーを曲がって直線に入った! ここからが勝負所だね!……お、そろそろ来るみたい。

……よーい、ドンッ! ダダダッ! おおぉ、いきなりスピードアップした! さすがはサラブレッド。
でも負けないよー! ドタッドタッ!お、追ってきた!さすがに早いなぁ。
でも私はもっと速いよー! パカラッ!パッカラッパカーッ! えへへ、楽勝だぜぃ。
やったー、勝ったー!嬉しいなぁ。


それじゃあ、次のレースに行ってみよう! パッカラン♪……あれ?ここはどこだろう。
さっきまで競馬場にいたはずなのに、いつの間にか森の中にいるよ?しかも何か見たことのない動物がいっぱいいる。……あ、こっちに向かってきた! もしかして襲われるんじゃ……。

うわぁ~!食べられちゃう~! ガブッ!! 痛い痛い!何この子!ものすごく力強いよ~! あ、ちょっと落ち着いて!私を食べても美味しくないよ!


……って、よく考えたら夢だった。


それにしてもリアルな夢だなぁ。


そんなことを考えながら、また床についた。


【終】






--------------------------------------------------------------------------------------

この作品は、99%が「AIのべりすと」によって書かれました。

いいなと思ったら応援しよう!