【椿の花咲くころ】あなたは強くてすばらしい
4周め!を観終えた。定期的に観たくなるし、何度でも笑えて泣ける、大好きなドラマ。
最初に観た時は仕事に差し支える勢いで一気見した。ヒューマンとスリルとキュンが全部あって、後半に行くほどドキドキが畳みかけてくる。ヨンシクは泣き虫なのに頼もしいし、野暮ったい外見に似合わずすっごく良いことを言う、親しみやすいタイプの理想形彼氏。ヨンシクを演じるカンハヌルがものすごくこの役に合ってるんよね。(実際にも美談製造機と言われてるらしくて、すごく良い人そう。)
「あなたが忘れないようにあなたのすばらしさを毎日でも話してあげます。」
「あなたには幸せになる資格が十分にあるんです。」
「自分で決めて。言いなりは似合いませんよ。」
「自分で決めてきたでしょ?それでこそ、僕が尊敬するドンベクさんだから」
自己肯定感低めなドンベクを全肯定し、尊敬、尊重してくれる現役彼氏ヨンシクと、「どうして俺の言うことに従ってくれないんだよ」という金持ち野球選手の元彼ジョンニョル。若かった頃とは違い、一人で子どもを育ててきたドンベクの選択は正しい。周囲の冷たい眼や同情に負けず生きてきたドンベクは、萎縮しながらでも底力を培い、出会うべくしてヨンシクと出会ったと思う。
とはいえ元カレも悪い人物じゃない。妻との関係では苦労しているし、と言ってわがままで自己顕示欲の塊みたいな妻ジェシカも可哀想で、痛々しかった。ジェシカの母も、ヒャンミも、みんな自分の居場所を探している。
生きていくのにお金は必要だけど、お金があれば居場所が得られるわけでもない。居場所を求める感覚は私たちみんなに共通するもので、だからこのドラマがヒットしたのだろう。
このドラマに出てくるのは海の近くの田舎町で働き、子どもを育て、噂話をしたりおせっかいをしたり、どこにでもいそうな普通の人たちだ。みんなで子どもを育てている雰囲気があったかくて懐かしい感じ。めんどくさくてうざったいけど時には団結して助けてくれる、子育ての時期はそういう地域の方がやりやすい。実際にこんな風におばちゃんたちから意地悪されたら相当嫌だけど、他人に無関心な街で子育てをするのは危なっかしいことだから。
号泣の最終回の最後には、こんなメッセージとともに様々な仕事に汗を流す人々の姿が次々と流れる。厳しい時代に生きるすべての人へのエールだけど、私は子ども食堂でつながっているシングルマザーのみんなに特に届いてほしいと思った。
この世で一番強くて一番タフで
誰よりも素晴らしく誰よりも立派な…
数々の苦難を乗り越えて―
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