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親の介護を通して感じていること①

難病の父は7月に奇跡的に近隣の病院に「療養入院」できた.

母は共倒れにならず、私や見守る家族にとってもベストの結果になった.
今は月1ペースで10分だけ防護服つけて面会している.


父の容体がおかしなり、
具体的に介護が必要になってから半年という期間は、
介護に直面する多くの方々にとっては短いものだ.
私は本当に恵まれている.

介護認定も半年の間に
要支援1から要介護5に一気に変わったように
家族が目まぐるしいを超えるような
出来事がおきた.


ケアマネさんの良否を親族も心配したが
遠方親族に電話のやりとりで状況を正しく伝えることは
無理なことも理解した.


ケアマネさんはじめ、保健所難病担当者の方、
社会福祉協議会の方がいなければ
ここまで来ていない.
お盆明けにようやくお礼状が書けた.

父の代わりに
父母の様々な手続きや解約も私が代行で行う事ができた.
実家に独り暮らしになった母とも月1回は顔をだせている.
現在、お互いに落ち着いている.


妻の実家の両親も健在で病気ではないが、義父はうつ気味だ.
一度、自殺未遂したことがあり、現在の行動は
義兄と義母が目を離して宅外にでないように
必ずどちらかが在宅している状態だ.
介護認定を申請する状態ではない、苦しい時期だ.

私は義父を尊敬しているが、結婚してから長年
気持ちのやり場を妻にも言えない義父との出来事積み重ねがあった為、
義父をどうしても受け入れられない.
長年罪悪感持ってきた.
同時に、私の母とのやりとりを、妻も同様に感じてきた.
夫婦でそのことを認め合い、罪悪感を持たないように心がけている.


その話は別にして、両親との介護やりとりを経験したからこそ
義理父そして義理母や兄、そして妻の置かれている
状況を違う視点で感じることがある.


妻は実父のことを心配し、前もって出来ることがあるのではないかと
実母や実兄に促している.


私が以前、父や母に対して半年前からしてきたことと同じだ.
そう感じた.

不思議なことに、それ以外なにも感じない.
今の自分は、当時の介護かかわりに逃げず向き合ったおかげで
父や母に対する見方が大きく変わったからだ.
何事も向き合って経験し、
節目がくると自分の心境が変わっていることを味わった.


妻が行おうとしていることは理解できるが
私は手を貸さない.
妻も助言だけして、あと深くかかわらない.
私も妻も、子供の立場でよかれと思ってすることが
親を苦しめることを体験したから.


私は父母との介護を味わって
母を許せるようになった.
全てではないが
友だちのように尊厳をもって
お互いが初めて仲良く穏やかに接するようになった.


介護は壮絶なものではあるが、決して得るものが
一切無いというものではない.
親子が気持ちを整理する貴重な出来事という見方も
できると私は感じている.








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