夫婦の在り方。1

夫として26年。



子供たち巣立ち。経験できた安堵と達成感。



間もなく、心境の変化。自分は何者?誰?。



しばらく続いた、無力感。



まともに悩み始める、夫婦のこと。

自分はこの人とこの先も一緒にいるのだろうか?

YES NO を繰り返す。

時には相手を避け始める。



避けて独りで過ごすことで、自分を保つ。



相手の受け入れたくないことが、どんどん自分に襲い掛かる。



自分を少しづつ知っていく。



お互いに気を遣いはじめ、しばらく停滞する。



自分の思い込みが膨らむ。



もしこうしたら、子供や両親はどう感じるだろう。

「こうあらねばならない」の執着がとれない。

とりたくない?



もしこうしたら、妻はどう感じるだろう。

自分が感じてきた絆に執着する。



執着すればするほど、接していて苦しい事が増える。



自分に向き合うのを避ける。



自分に向き合わないと更に苦しくなる。



苦しくて苦しくて仕方がなくなったら

自分が認めたくない自分、がどっさり現れた。



考えるのを止めた。

ただただ、好きなことをした。思うがまま毎日を過ごした。

どうでもいい。



どの位の日が経ったか覚えていない。

認めたくない自分をいつの間にかそれでもいいや~と思う自分に気づく。



ははは ははは ははは 

自分はこんないい加減です。何かご迷惑しましたか?



心境が大きく変わる。



親の面倒を見るべき、周りの為にも離婚は避けるべき。

はあ~?

なんで自分を犠牲にしてそこまでしなくちゃいけない?



ささいなことでまた妻と行き違う。

我慢できない!

躊躇していた言葉が漏れはじめる。

いつもよりも激しくなじり合う。

そして自分を激しく表現し合う。

おまえの、あんたの、ここ大っ嫌いなんだよな~

おれは、私は、こう思ってんだ~

お互いに何ラウンドでも譲らない。



掃除機をかけないといけない位、床に散らかった言葉にふと気づく。



お互いにさっぱりしたと心から共感する。



そして寝る。

何かが解決したわけではない。でも寝るのだ。

















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