卵巣嚢腫体験記① 〜発見まで、人生初の婦人科

【前置き】
これは、神奈川県出身、独身、一人暮らし、当時24歳、札幌転勤中の私の身に起こった、卵巣嚢腫体験記。
自分用の記録のつもりでしたが、啓発のために当時の日記を一部加筆修正し、公開することにしました。

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2018年1月26日 

今は訳あって会社休んでゴロゴロ自宅安静中。暇だし滅多にない経験をしたから記録を残しておくことにする。

一人暮らしを始めたばかりの時、Netflixで一気見したテラスハウス東京編。
中田クルミちゃんは、テラスハウスのメンバー中田みのりちゃんの実姉として、時々出演していて、サバサバしててカッコ良くてきれいで、好きなキャラクターだった。
その頃に彼女のことをネットで何気なく検索して、卵巣嚢腫に関するブログが上位に出てきて、読んだ記憶があったんだけど、まさか自分の身にも起こるとは、夢にも思っていなかった。

参考ブログ↓

11月ぐらいから、食後に出たお腹が戻らないなぁと気になり始めて、きっと食べ過ぎとか運動不足のせいだと思ってた。
弁当のご飯の量減らしてみたり、わざと遠い方の駅まで歩いてみたり、階段で4階分上ってみたり、ちょっと腹筋とかヨガとかやってみたりした。
でもお腹はどんどん大きくなるばかりで、夏まで着ていたスカートは全部入らなくなって、12月中旬ぐらいには、よじれるほどの痛みに悶えることもあった。

病気かな、という思いは何度も頭をかすめてたはずだけど、12月は仕事もピークで忙しかったし、珍しく休みの日もみっちり遊びの予定入れていたから、病院行く暇ないし、と目をそらし続けた。

年末に実家に帰って、体型が強調される服を着たときに会った会社の同期女子達に、お腹の出っ張りをやたらと心配され、早く病院に行けと言われた。
そう言われてもなお、年末年始は専門医もいないし、年明けに気が向いたら行ってみるかな、ぐらいの気持ちでいた。

そして仕事始めから2日目の金曜日、帰りがけのロッカールームで、ベテランのパートさんと2人きりになって、「なんかお腹大きい?」と声をかけられた。「そうなんです、太ってきたんです」と答えたら、「そうなんだ、ごめんね。ご懐妊かと思ってた!」と言われ、どうやらパートさん達の間では噂されていたらしい…
それを知って、やっと病院に行く気持ちが固まった。

三連休だからどこか遠出しようと友達と話してたけど、午前中は病院に行くからとちょっと待ってもらって、近くの消化器系内科に行ったら、お腹を見せた途端に、これは婦人科系の腫瘍だと言われて、紹介状を書いてもらい、ドッキドキしながら婦人科へ。

エコーでみて、腫瘍があることは確固たるものになり、通常親指サイズの卵巣が、20cm大に腫れ上がっているようだと言うことがわかった。お医者さんから、「詳しいことはMRIを撮らないとわからないけど、いずれにしても手術だな」と言われて、絶望した。

何が何やらわからなくて、孤独で、悲しくて、家に帰って張り裂けんばかりに泣きじゃくった。

遠出も取りやめて、最悪な三連休になった。

(体験記②へ続く)

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