卵巣嚢腫体験記② 〜人生初のMRIを受けた話
歌手の宇多田ヒカルさんが19歳の時に卵巣嚢腫を経験していたことも、今回初めて知った。
公式サイトで綴っている本人の言葉を読むと、副作用とかで苦しんだみたいで、色んな不安も抱えていただろうけど、最終的に赤ちゃんを産めて良かったなと思う。
人間活動に専念すると言って歌手活動を休止していた間に、再婚、出産、お母さんの死、いろんなことを経験して、8年ぶりに出したアルバム『Fantôme』(2016)は、今まで以上に詞も曲も深みを増してると思ったけど、病気のことを知ってから聴くとまた違う聞き方が出来るかな?
参考記事↓
さて、私のお話に戻る。
ずっと目を背け続けていた時は何も感じないようにしていたけど、それが何者だったのか明らかになった途端、歩くのも寝るのもお風呂入るのもただじっとしているのも苦しくて辛くなっていった。
さらに、詳しいことはよくわからないから、悪性だったらどうしよう、子供が産めなくなったらどうしよう、会社の人になんて説明しよう、とか色々な考えが頭の中を駆け巡り続けた。
意を決して、会社の上司にわかっている範囲のことを全部報告したら、理解・配慮してもらえて、管理者やチームのメンバー全員にも内密に伝えてくれた。
2018/1/12
MRI専門のクリニックへ。
母が神奈川県の実家から札幌まで、文字通り飛んできてくれた。(その後しばらく滞在することになる)
全てが初めてのことで未知すぎて不安しか無かったけど、母の顔見ただけで大分心が軽くなった。母は強し。
MRIの最中に造影剤なるもの注入するということで、優しい看護師さんに事前に太ーい針を刺され、刺さったままMRIの部屋へ。
そして自分で横になると、トンネルの中へと入れられていく。所要時間は30分で、動いてはいけない、眠ってはいけないなどと言われる。
最初から最後まで目をつぶり通すことにした。
楽しいことを考えようとするも、呼吸に合わせて息を吐いた瞬間に記者会見の激しいカメラのシャッターのように、バシャバシャとうるさい音がして、気になってしょうがない。かと思えば台が上下に動き始めたり。
後半は息を吸って吐いて15秒止めるというのを体感で20~30回やらされる。
こうして長ーい30分間が何とか終わり、無事に生還。またやりたいとは思わない。
帰りは元気を出すためにと、うなぎを食べに行った。美味しかった。辛いことも忘れられた。ただただお腹は苦しかった。
(体験記③に続く)
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