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 「盆カン」データを深読みするために - Looker Studioにチャレンジする

はじめに

2024年の振り返りを行い、今年作った「盆カン」の有意性をあらためて噛み締めておりました。「盆カン」を手にしてから、このツールが手放せなくなりました。

棚場では気になる木の画像を撮り、データベースを日々アップデートし、手入れをする前には盆栽カルテを見て過去画像を振り返りながら、構想を練ることができるようになりました。

盆栽にさわれないときでも、「盆カン」をポケモンずかんのように活用することができます。盆栽愛好者に説明するときはもちろん、電車で移動中、寝る前、いろんなシチュエーションで棚場の「今」と「履歴」を見ることができます。

この1年で盆栽に取り組む姿勢は確実に変わりました。それぞれの鉢の履歴をみながら、その鉢に必要な手入れができるようになってきました。今までは、なんとなくの記憶に頼って作業していましたが、記憶と記録の違いを感じることとなりました。

ここまでの作業で盆栽DXの第一歩「見える化」の準備ができました。
いよいよ次のステップへ進むときがやってきました。2025年の目標「樹格向上」を目指してチャレンジしてみたいと思います。

やりたいこと

2024年の振り返りを行ったとき、盆カンに関して振り返りを行い、今後の展開について考察しました。
データ分析については、AppSheetの標準的な機能を用いて少ししていましたが、もっととことんデータ分析してみたい気持ちが沸き上がってきました。

というのも、盆カンの「更新日が古い順」表示機能を頻繁に使用するようになりました。
更新日を古い順にソートして表示する機能ですが、実はこれ、表示、分析を通り越し、ユーザーにアクションを起こさせるサジェスト機能を提供してもらっていることに気が付きました。

これがとても便利で、この機能を使いながら各盆栽鉢の画像更新が定期的に行われるようになっています。

こんな機能をもっと組み込みたい。と思うのですが、AppSheetだけでできることを実現するのは少し大変になってきました。
Stats機能はAppSheetだけでは表示しにくかった情報をGoogleスプレッドシートの関数を用いて機能の補完を行い、結果の表示をAppSheetで行うようにしました。

「My盆カン」スプシのデータ
「Stats」の表示

こんな機能を増やしていくことで日々蓄積されるデータをより輝かせることができるのではないかと考えています。

Git Hubの草はやっぱり生やしてみたい

ことあるごとに書いているように思いますが、何とかしてGitHubの草を生やしてみたいと思っています。

こんな感じのグラフ

要するに「Calendar Heatmapを実装してみたい」ということなのですが、これができると「なんだかデータ分析できてるな。」という感じがすると思っているのです。実用的かどうかはともかくチャレンジしてみたいと思っています。

どこからはじめるか

Googleスプレッドシートをさわり始めてから、ずっと気になっている機能があります。

「機能拡張」メニューの中に「Looker Studio」という項目があります。
私の記憶では使い始めたころにはなかったのですが、ある日突然現れました。この機能はデータ分析をするためのツールということは調べて分かりました。さらに執筆時点でGoogleより「Looker Studio」、「Looker Studio Pro」、「Looker」3つのサービスが提供されていることも知りました。

無料で手軽に使える「Looker Studio」を使ってみることにしました

私はこの手のBIツールとして、SalesForce.comに買収されたTableauを試していたことがあります。なので高を括っていた所があります。

これぐらい簡単にできるだろう

しかし最初から頓挫します。
Looker Studio 公式ヘルプを見ましたが全く理解できません。

このサービスが何をするものかもわかっていない状態で、ヘルプを見てもちっともわかりません。適当に触ってみましたが、全くやりたいことができません。

YouTube でわかりやすそうなサンプルを見つけることにします

明治クッカー
【ついに登場】Looker Studioを使って全ての実績を可視化せよ。Google Workspace超活用術。

プレゼンを生業とされていた方の動画はとても分かりやすいです。時間があるときにほかの動画も見てみたいと思いました。

なんとなく、さわれそうな気分にはなってきましたが、ちょっとやってみようとしたところ、My盆カンのデータベースは分析に適した形にはなっていないため、すぐには思った結果が取り出せないことがわかりました。

性根を入れて取り組む必要がありそうです。

まずは今までできたことをやってみる

最初にやってみたいのは、樹種グラフを作ってみることです。

現在のところ、現存する盆栽鉢の樹種を集計し、円グラフにする所まではできています。ただ、見やすいグラフとは言えません。
改善点としては
 ・割合の多い順で表示する。
 ・少数項目は「その他」でくくる。
これが、今までできなくて困っていました。

おおよその構想は現存する盆栽鉢テーブルから樹種・個数の表を作り、多い順に並べます。と思って取り組み始めましたが、少し手ごわく、なかなか思い通りのグラフが得られません。

もっと簡単にできそうな内容を見つけます

盆カンには「月次投稿数」というグラフがあります。
投稿数を月ごとに集計してグラフ化しています。
こちらはどうでしょうか?

「月次投稿数」グラフ

少し戸惑いながらもなんとかできました。

「グラフを追加」でいきなり目的のグラフを作ろうとすると、デフォルトの設定が「ツセつよ」のため、何が起こっているのかがわかりません。
そして、グラフの種類を変えると同時に複数の設定項目が変わってしまうため、触れば触るほどわからない状態となり、泥沼化します。

ここから何とか抜け出すために、下記のことをしました。

1.[グラフを追加]-[表]をもちいて、表示内容を確認しながら目的のグラフに近づけました。さらに[表]から[棒付きデータ表]に変えると、集計結果を数字で見ることができ、設定の誤りを素早く見つけられるようになりました。
ここで作ったものを「複製」し、[縦棒グラフ]に変えることで、安全に目的のグラフを得ることができるようになりました。
大事なことなので、大きく書きます。

まずは「表」を作り、目的の表ができてから複製して「グラフ」に変える。

2.AppSheetで工夫していた「VC_記録月」項目をそのまま使うことにより、月ごとのカウントがそのままできました。

少し仕掛けがわかった気がしたので、最初につまづいた「樹種グラフ」に再チャレンジします。

データソースを「現存する盆栽鉢」にして、ディメンションを「樹種」、指標を「盆栽鉢」の件数にセットします。
そうすると、まあまあやってみたかったグラフを作ることができます。

しかし、樹種はID表示のため樹種名がわかりません。この部分はデータベースの知識を基にしたリレーションシップの設定が必要となるようです。

データの統合をもちいて、上記のように設定します。
単純なようですが、ここにたどり着くまで結構苦労しています。わかってしまえばなるほどなんですが、このあたり、自動で何とかなりそうな気がするだけに少しがっかりしています。

左の円グラフのその他を除いたものが右の円グラフ

2つのグラフを作りました。どちらも、上位10項目をグラフにするようにしています。左のグラフはその他を含めたもの、右は含めないものです。

前準備がしっかりしていれば、そこから先のグラフ化はいろいろできるようです。

今後は、最初にもくろんでいたCalendar Heatmapにチャレンジしてみます。

Porter Metricsさん
How to Create Heatmaps on Google Looker Studio (2023) | Step-by-Step Tutorial

を参考にしてやってみます。

行を「曜日」、列を「週」にし、鉢数のカウントを行っています。
この表をもとにヒートマップを表示しました。

なんとかできたカレンダーヒートマップ

いけそうです。立ち上げ時に画像を撮りまくったので、その値が濃く出てしまい、全体に薄めの色付けになっています。

色分けをもう少しうまくできないかと思いますが、念願かなってGitHubの草を生やせるようになりました。

ChatGPTで絵が描けるようになっていました。

さいごに

今回はこのあたりで締めくくろうと思います。基本的なレポートは実現可能であることがわかりました。次回は実際にレポートとしてまとめる作業から行っていきたいと思います。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

タグ

#LookerStudio
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#データ分析
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#CalendarHeatmap
#GitHubの草
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