自動潅水装置【SALZmini】の運用を終了しました。
はじめに
2022年5月12日、昨年6月より稼働していた自動潅水装置【SALZmini】の調子が悪くなったため、運用を終了しました。
昨年6月SALZminiを作成しました。
約1年間、稼働と停止を繰り返しながらなんとか稼働していました。
Ambientサイトの時系列データを元にその活動の様子を見ていきたいと思います。
グラフの説明
Ambientサイトに蓄積されたデータを横軸に取っています。テスト時はデータの送出間隔が短くなっています。横軸の数値は時間を示しており、およそ一日ごとに表示されるようになっています。縦軸は、青色グラフは土壌水分計から得られた水分量%を表し、黄色グラフはデータ送出ごとに1増えるカウンターを表しています。青色グラフは全グラフを通じて目盛りを固定、左側に目盛りを取り、黄色グラフはグラフごとに自動で目盛りを変え、右側に目盛りを入れています。
立ち上げ時
装置が立ち上がるまでは、テストプログラムで短時間にたくさんのデータを送ったり、装置を何度もリセットしています。
グラフの中央あたりで、青色グラフが下がったのち、急上昇しています。(2021/06/25 8:00:00)この前後で給水が行われたことが分かります。ただ、この時は、カウンターもリセットされています。何か問題が発生したのでしょうか。分かりません。
2021/06/30 16:00 はじめての自動潅水
水分計の値が安定し始めました。ただ安定しすぎていて、鉢の乾き具合を正しく示しているのかがとても不安でした。
当初のぼんやりとした予想では一日で鉢の中の水分は抜け切ると思っていました。ところが実際には数日にわたり、水分量が変わっていません。その後、水分量が少なくなっていき、およそ2日かけて水分量が減りました。(2021/06/30 16:00:00)おそらく晴れた日の夕方、乾ききった状態で、潅水機能が働いたものと推定されます。水やり直後の水分量が60-70%になりました。
左の方で水分量が50%台に落ち込んだのち元に戻っています。(2021/07/07 07:30:00)おそらく私の水やりの水が掛かったものと思われます。グラフ右側は2021/07/11 11:30:00から数値が下がっていき、夜になると減少ペースが鈍化、翌日日が昇ると水分量の減少が早くなりました。
2021/07/12 13:00:00 2回目の自動潅水
左の方で水分量が30%を割り込んだのち70%まで上昇しています。2回目の自動潅水です。その後、順調に水分量が変化していましたが、中央やや右より部分でデータの途絶がありました。30時間ほど途絶していましたが、その間、水やり装置としては動作していたものと思われます。装置をリセットして、継続しています。
その後は装置が安定し始めました。
3日に一度の水やりパターンが繰り返されています。
中央付近で36%まで下がった水分量が56%まで上昇しています。朝の水やりが原因でしょうか。ただ、その後の水分量の減少も早く、翌日には水やりとなりました。
夏本番 SALZminiの本領発揮!
左側のあたり、グラフが乱高下しています。ほぼ毎日水やりしていたようです。ただ、その後、通信途絶があり、8/22頃までデータが来ていないまま運用していました。
8/22ごろの水分量の降下率が鈍っています。天気が良くなかったためでしょうか?水分量の降下は直射の有無で大きく変わっているように思います。装置は順調に稼働していますが、夏の終わりごろ、あまり天気が良くなかったのかもしれません。
ちょうどこの辺りです。
秋バラの花が咲きそうなタイミングで水切れになりそうでした。
私は装置が正しく働くことを期待して手を出さずにおきました。装置は無事動作し、見事な花を咲かせることができました。
この辺りになると、装置の存在もあまり意識せず、棚場のそばで何か動いているな。程度の感覚になっています。時々、Ambientのグラフを見て、データが止まっているのを確認すると、リセットボタンを押す作業が繰り返されました。
秋から冬へ安定動作期
秋になるとSALZminiは安定した動作をし始めます。ただ水やり後の水分計は70%~40%と幅広い数値を示すようになってきました。水分計の劣化、土壌中の根の張り具合、土壌の変化、私の水やりパターンの変化などいろいろな要因が考えられるでしょう。水やりは4~5日間隔になっていました。
そしてエンディングへ
冬の間は樹が休眠に入り、盆栽活動も低調になります。時々庭へ出て、水やりをしてみまわります。バラの樹自体は元気に育っていたため、SALZminiのデータ確認はおろそかになっていました。
春になり、盆栽活動が活発になり、装置の確認も頻繁に行うようになりました。
何度か装置をリセットしながら使っていましたが、モーター音がよくしている感じでした。ポンプによる給水機能が正しく働いていない様子でした。
SALZminiで使用しているポンプはダイヤフラム式ポンプなので、動作音は静かで、空運転していてもそれほど気にならないのですが、動作不良が起きている以上、このまま装置を動かす必要はないと判断し、装置の停止を決断しました。
装置の様子
写真を見ると、水分計の地表部分に緑色の錆が浮いてい土壌水分計自身は黒い皮膜でおおわれており、対候性、耐腐食性には強いと思っていましたが、このような結果となりました。SALZminiそれでも、今まで使用していた土壌水分計の腐食状態と比較すると状態は良好でした。
今回失敗したなと思う点は下部タンクを透明にしたことです。藻が発生して緑色になり、取水口のガーゼにもたくさん纏わりつきました。
さいごに
この一年間、ミニバラの鉢を育て続けた自動潅水装置がその役目を終了しました。バラが咲いたこの状態で終了できたのはとてもラッキーでした。
約一年間ご苦労様。どうもありがとう。
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