自動水やり実験キット「量産型SALZmini2022」の作製そして販売へ
はじめに
ミニ百葉箱で味をしめたので、自動水やり装置SALZmini2022も量産してメルカリで販売しようと思いました。
自動水やり実験キット「量産型SALZmini2022」
自動水やり装置と名乗りたかったのですが、既製品を寄せ集めて少し工作したいわゆる「クラフト品」ではあまり大きなことも言えないと思い、製品としての正しい名前を考えました。
電子工作の世界では「開発キット」または「評価キット」と銘打っているものが多くあります。私の属するソフトウェアの世界では「SDK(=Software Development Kit)」がありますが、この語源となっているものなのでしょうか。
ともかく、私が作ったものは「市販品をセレクトしアッセンブリーしちょっとソフトウェアを書いたもの」です。その材料、方法はすべて記事にして公開しています。
これをベースに、気に入ってくださった方が思い思いの「自動水やり装置」を作ってくださることがよいと思いました。ということで「自動水やり実験キット」にすることにしました。
もちろん、そのままの状態でも「自動水やり装置」として使えます。
初号機と量産型の違い
初号機はマイコンとソフトウェアに注目しすぎたために、水やり部分がおろそかになってしまっていました。
点滴方式で鉢の周囲から鉢全体を潤す仕掛けが必要でした。
できれば、盆栽人的発想で安く上げたいと考えていました。
そこでひらめいたのが、ホースに切り込みを入れ、ねじった針金を差し込む方法です。
これにより、当初思い描いていた水やりができるようになりました。
また、取水口に取り付けるフィルターをスマートにできないか考えていました。
初号機では布きれを針金でまきナットを付けて重りにしていました。
上部トレーの穴を挟んで給水ホースの端に取り付けているので、取り外したいときにばらすのが大変でした。
100均でメダカ飼育用のエアフィルタを見つけました。2個で100円です。
適度な重さがあり水も吸ってくれます。泡が入りやすいようですが今使用しているダイヤフラム式のポンプではホース内に泡があってもどんどん送り出してますので安心です。
ポンプの種類によってはホース内をあらかじめ水で満たしていないと水を吸い上げられないものもあります。
パーツ構成
1.SALZmini2022本体
①マイコン(M5StampC3)
②土壌水分計+ポンプ(WateringUnit)
③取水ホース(先端に青い玉付き)
④給水ホース(散水用金具付き)
⑤USBケーブル
⑥カバー
2.スリット鉢、上蓋
⑦スリット鉢(CSM-105)
⑧上蓋
3.下部タンク
⑨下部タンク
画像にはありませんが
⑩ACアダプター
を追加しています。
さいごに
実験キットの製品化を通して「量産型SALZmini2022」を作りました。
これからもどんどん改良を加えながら、より実用的な装置へと発展させていきたいと思います。