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アク卓 と 錫鉢 ~ ツイ盆展出品までの道のり

はじめに

前回記事は、現時点で盆カンに欠けていると思われる機能を追加し、サクッと盆カンの最新バージョン「盆カン2」を公開しました。

盆栽愛好者に出会うたびに「盆カン2」をおすすめし、導入時の問題点を調べています。iPhoneユーザーに「盆カン2」をおすすめする際の正しい手順がわからず、手間取っています。このあたり、関西盆クラ市でも啓蒙活動を行いたいと思っています。

ツイ盆展に出品しました

今回、ツイ盆展 第70回 テーマフリー に出品しました。その製作記を紹介いたします。
ツイ盆展とはX(旧ツイッター)の盆栽愛好者によるオンライン展示会です。

毎回出展される常連の方には及びませんが、ときどき出展させていただいております。

アク卓とは

アクリル板で作った盆栽卓です。勝手に名付けました。
秋の盆栽フリマ「関西盆クラ市」の目玉商品にしようと現在試作中のレーザーカッターで作る盆栽鉢キットを透明アクリル板で作ってみました。

仮組みしたところ

元々2.5mm厚のべニヤ板用に設計したものをそのまま2.0mmの透明アクリル板に用いたので、はめあいはでたらめです。

Etcher Laser Proで加工しているところ

神戸のIWKイノベーション様でレーザー加工機Etcher Laser Proのレンタルを行っており、今回のアクリル加工はこちらのレーザー加工機を用いて行いました。

かんたんシャワーのメーカーさんです。

この日はお試し使用で色々な素材をテストしていました。

透明アクリル板は両面に保護紙が張っています
加工できました
パーツを取り出しました
角卓のパーツです
仮組みしてみました。ぐすぐすなのでマステで留めています

最初はテストのつもりで行ったのですが、ディスプレー用には良いのではないか?と思いはじめました。
アクリルの接着はやっつけでやったので、きれいではありませんが、なんとか形になりました。

錫鉢とは

錫鉢とは、錫で作った盆栽鉢です。
富山県高岡市に能作という鋳物屋さんがあります。
私は阪急百貨店で初めて出会いました。

KAGO

錫の柔らかい性質を生かしたとても面白い製品です。
こちらの本社工場には、だれでも錫の鋳物が作れる体験工房があります。

先日、機会があったので、ワークショップで錫の小鉢を作っていました。

木型に砂を詰めていきます


先生の指導がよいのできれいに詰めました
湯口を作ります
上型、下型に砂を詰めたら、型を開きます
木型を取ります
型を合わせ、溶かした錫を流し込んでもらいます
少し冷やし砂型を壊すと中から作品が現れます
粗塑形はこれで完成です
鉢裏に刻印をします
縁の部分をサンドペーパー、スチールウールで整えます
完成です!
裏の様子
製品にするにはよくない荒れた鋳肌も味であることがよくわかりました
湯口付近の肌は教えてもらうまでは汚い部分だと思っていましたが、表にしたいぐらいの見せ場だったのです
底のようす
鋳肌のようす
少し上から

これを使って盆栽鉢にしたいと思い、体験時にインストラクターの方に相談すると、柔らかいので穴あけできますよ。とのこと。もちろん自己責任になると思いますがやってみても良いかなと思いました。
ただ、金属の鉢はどんなものか?
いまいち、自信が持てませんでした。

BONSAI LIFEで勇気づけられました。

少し前から、アク卓と錫鉢の構想をしていたのですが、今ひとつ気乗りしていませんでした。ちょっとぶっ飛ばし過ぎているかなと思ってました。錫と植物、相性は良いものか?枯れたりしないか?錆びたりしないか?不安でした。

そんな中、阪急百貨店うめだ本店で催された盆栽イベント「BONSAI LIFE〜盆栽に恋して」で衝撃的な展示をみました。


これは。。。
金属やアクリルの鉢や地板を使っての盆栽作りをされています

夢中で写真を撮っていたにもかかわらず、いいものが残っていませんでした。

Scapes

モダンな盆栽をアクリルや金属製の鉢に入れてました。メチャクチャカッコいい!
盆栽は自由だ!
カッコいいと思うものを作りたい。
と思いました。

いっちょ、やってみるか

という気になってきました。
チャレンジしてみます。
コンパスカッターで中心を求めます。
その後、キリを使って中央部に穴を開けます。
それほど力を入れなくても、簡単に開きました。
次にリーマーを使って、穴を開けます。
ヤスリやサンドペーパーを使って、整えていきます。

キリであけたところ
反対側からみたところ
プラスドライバーでゴリゴリやって、穴を広げていき、リーマーでさらに広げます
リーマー作業はとても楽しい
木材や樹脂ほどきれいには仕上がりませんがそれでも作業ははかどります
最後は模型用磨き棒で仕上げました

鉢には足が必要

鉢には足が必要だと思いました。

針金で足をこしらえ、接着剤でとめました
これですすめてみます
正面もばっちり決まりました
候補は黒松、姫桜桃、津山ひのき。鉢替え時のダメージが少なそうなものを選んでいます

ここまでの準備をしたのち、ツイ盆展の開催期間を待ちました。できるだけライブ感を出したいので、撮って出しを目指しています。

9月21日ツイ盆展初日、撮影を行いました。

盆栽の展示会でカメラマンの方が撮影をしています。撮影のようすを見て真似てみました
青い画用紙を敷き下からライトを当てています
ツイ盆展用の写真が撮影できました

さいごに

関西盆クラ市に持っていくつもりです。
ぜひ実物をご覧いただき、ご評価頂きたいです。
でま、皆さま関西盆クラ市会場でお会いいたしましょう!

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